【BL】錆びた心【wrwrd】 (ページ10)

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閑話ページ10

ごめんなさい。また閑話です。
死ネタ注意
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kn side

『大先生！！！』

『シッマ』

『だ、だいせ、うつ、鬱！！』

『コネシマ、愛しとるよ』

車を見る度にあのことを思い出す

あの日、2人で遊びに行った日

大先生の最後の言葉は俺に向けての愛だった

愛してると突然言われた

今までそんな素振りさえ見せなかったのに

この恋心は閉まっておこうと思ったのに

普通は居なくなったあいつとその言葉は感動という心を震わせるものなのだろう

そんなことが馬鹿らしいと思ってしまう。

だって男と男だぞ

愛だなんて1番無縁な2人じゃないか

『男同士の愛？1番似合わないしくだらないやん』

そう言うとったやんか

なんでや

なんでそんなタイミングで言うん

そんなことされたってなんて言えばいいかわからんよ

kn「なぁ、大先生」

『どしたん』

kn「なんでこんな心が痛いんやと思う？」

『お前は心無シマやったやろw大丈夫、気の所為や』

kn「もう分からんわ」

『僕なんかのためにそんな泣かんでや』

kn「俺かてこんな思いしとうなかったわ」

『ほらいつものお前はどうしたんや』

kn「俺だって愛しとうと想っとるわ」

『過去形にせんとあかんよ』

kn「なぁ」

『なんや？』

なんでこんなに苦しいんや

『……』

今まで俺の問いかけに答えるようにして流れていた風も遂には止んでしまった

あぁ、お前なしでどう生きてけばええんや？

なんでこんなに胸が割かれそうなほど痛いんや

なぁ

教えてや

大先生