彼女には向かない職業>>4 ページ6
樋口は自宅に帰ってきた。
パタンと玄関の扉を閉める。
「……只今」
ポソと云うとドサッと鞄をおき、その場に腰を下ろした。
《君は、自分がこの仕事に向いていると思ったことは有るかね？》
首領の言葉を思い出した樋口。
「そんなの……有る訳ないでしょ……」
その言葉は暗い部屋の中に静かに消えていった。
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ピッピッと電子音が部屋の中に響く。
その中央で静かに寝息をたてる芥川がいた。
すると、バタンッと勢い良く扉が開き、中から数人の男が入ってきた。
彼らは先刻、首領が云ってもいた『カルマ・トランジット』だ。
ガッと一人の男が芥川に銃口を向ける。
「……」
そして、ガッと芥川を繋いでいた機械の管を外した。
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ピピピピピピと樋口の携帯から電子音が鳴り響く。
「何ですって！？」
芥川が連れ去られたという報告を受け、急いで自宅から出て行く。
走って着いた場所には、既に黒蜥蜴がいた。
「再思し給え。上意に
広津のその言葉をきき、ピッピッと倉庫のパスワードを入力していく。
「姐さん、正気か？自。殺行為だぜ」
倉庫のシャッターが開き、樋口は中に入って銃や手榴弾をトランクに詰込む。
「芥川の
パシッと樋口の作業を止めるため、樋口の手をつかむ立原。
だが、樋口はそれを振りほどく。
「指示は永遠に来ません。芥川先輩個人の襲った密輸屋に対し、組織をたげて反撃すれば他組織に飛び火して大規模抗争になる。それを避ける為、上は構成員個人の
「だが、アンタ一人如きで何が出来るんだ」
「何も出来ません。でも、何もしないなんて、私には無理です」
樋口はそう叫びながら、倉庫を走って出ていった。
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菓海手(プロフ) - 皆、コメントちゃんとみてね！！！！ (2016年6月20日 20時) (
レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - キーワードの『少々カゲプロ』をおして、続編である『蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス･男主･マンガ沿い。４】』をご覧ください。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - 実は、この小説をつくったアカウントが無くなりまして、しかもパスワードも忘れてしまい新しいアカウントを作ったので、続編として４をつくりました。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 面白いですね、更新頑張ってください。応援してます!! (2016年6月1日 1時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - あの一中の生徒ですか？ (2016年5月29日 10時) (レス) id: 7ac5ab82e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菓海手 | 作成日時：2016年5月28日 22時
