三社鼎立>>3 ページ43
『武装探偵社』のとある一室で、ポートマフィアである尾崎が眠っていた。
ぱちと目を覚ますと、目の端に入ってくる一人の男。
そして、ドアの近くの壁にもたれ掛かっている一人の少年。
「やあ、
何処にでもありそうな椅子に座っている太宰が尾崎に喋りかける。
「……この程度の
「真逆。だから私が見張りに」
にこっと頬を緩める太宰。
「フッ、確かに久しいのう、裏切者よ。組織の誰もが
「はは、行列に並ぶよう云わないと」
だが、太宰はその胡散くさい笑を崩さない。
尾崎は、ドアの近くにいる少年、中島敦を横目でみる。
「……
尾崎がその質問をすると、敦の肩がピクッとゆれ、ムッと怒った表情になる。
「彼女は……行方知れずだ。貴女の所為だ」
尾崎は、一寸目を見開く。
だが、だんだんと口角があがっていった。
「くく……くくく、くくく……」
笑ったのだ。
それも、少し不気味な笑いだった。
「何が可笑しい!」
敦は、尾崎の笑い声をきくと、グァッと右腕を虎にし尾崎に攻撃しようとした。
「!」
が、その攻撃は太宰の『人間失格』によって虎になった右腕がフッと消え阻止された。
「彼女は、私に任せ給え。君は外に」
「太宰さん」
「善いから」
反論しようとした敦だが、太宰にクルッと方向転換され、仕方なく部屋を出て行った。
「
「ハッ、マフィアの
太宰は、やれやれとため息をはく。
「姐さんの部下に、拷問専門の班が在ったよね。でも
太宰はドアの近くまで来て、ガチャとドアを閉めた。
そして、先刻の穏やかな空気では無く、部屋にはとても冷たい空気が流れた。
「此処からは、大人の時間だね」
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菓海手(プロフ) - 皆、コメントちゃんとみてね!!!! (2016年6月20日 20時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - キーワードの『少々カゲプロ』をおして、続編である『蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス・男主・マンガ沿い。4】』をご覧ください。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - 実は、この小説をつくったアカウントが無くなりまして、しかもパスワードも忘れてしまい新しいアカウントを作ったので、続編として4をつくりました。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 面白いですね、更新頑張ってください。応援してます!! (2016年6月1日 1時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - あの一中の生徒ですか? (2016年5月29日 10時) (レス) id: 7ac5ab82e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年5月28日 22時