たまえなく過去へ押し戻されながら(後編)>>4 ページ23
「はい、おしまーい★」
ワーイとお掃除が終わったかのように喜ぶモンゴメリ。
「それで、おじさまはどうなさるの?おじさまの言葉のおかげで、虎の彼に逃げられずにすんだわ。だから、感謝の印に見逃してあげてもいいわよ。どうせ捕まえる指示のない、こきたない中年一人見逃したって、フィッツジェラルドさんは怒ったりしないもの。それとも______」
ペラペラとまた喋りだすモンゴメリは、一回息を吐いた。
「おじさまが、アンに捕まった時の絶望した顔を見てみようかしら」
男性に徐々に近付いていくアン。
「試すかね?」
「!?」
男性がとても恐ろしい笑顔をモンゴメリにみせる。
その顔を見た途端、モンゴメリの背筋がゾワッとなった。
脚がプルプルとふるえ、動けなくなる。
殺気にも思えたが、アンまで動けなくなっている。
「無理だな。何故なら君は、既に
ス…と男性は先刻、敦が引っ張られ扉を指さす。
モンゴメリはそれを、恐怖に怯えた顔で見る。
じっ…と見ていると、ユラッと扉が陽炎の様に揺らめく。
すると、その揺らめきが消え去ると、先刻、無数の手に引っ張られた敦が姿を現した。
「どうして______ドアは確かに閉まったはずなのに!」
敦の姿を見て、モンゴメリは驚いた。
「君の
「そんな……そのうえ、部屋へと吸い込む力に、腕力だけで抵抗したの?そんな事、出来るわけが 」
モンゴメリがどんどん焦り出していくのが判る。
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菓海手(プロフ) - 皆、コメントちゃんとみてね!!!! (2016年6月20日 20時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - キーワードの『少々カゲプロ』をおして、続編である『蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス・男主・マンガ沿い。4】』をご覧ください。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - 実は、この小説をつくったアカウントが無くなりまして、しかもパスワードも忘れてしまい新しいアカウントを作ったので、続編として4をつくりました。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 面白いですね、更新頑張ってください。応援してます!! (2016年6月1日 1時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - あの一中の生徒ですか? (2016年5月29日 10時) (レス) id: 7ac5ab82e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年5月28日 22時