たまえなく過去へ押し戻されながら(後編)>>3 ページ22
敦はアンの攻撃を逃げて逃げて逃げまくっていた。
打つ手が無い……。
何時かは捕まる。
此処から逆転なんて、僕には無理だ!
もう……太宰さん達を頼るしか無い!
敦は外に繋がる扉に向かって走って行く。
「お友達を捨てて逃げる気!?」
この状況でも、太宰さんならきっと手を思い付く……。
でも、僕には無理だ!
こんな過酷な場所に、僕が居る資格なんて無かったんだ!
敦の考えが、ネガティブな方向に進んでいく。
あと数
「駄目だよ少年。敵はあっちだ」
そこには中年男性が立っており、敦を引っ張ったのは彼だ。
その反動で、敦はずべっと後ろから転ぶ。
その様子をモンゴメリはポカンと口を開いてみていた。
「この
「でも、方法が」
「絶対に
男性からその言葉をきくと、敦は心を打たれたかのような何かを決意した顔になる。
パシッと男性が先刻、敦を引っ張る為に使用した
「お話は終わり?やる気は戻ったかしら。そうでなくちゃ面白くないわ。でも
終わりよ」
モンゴメリがそう云うと、敦の下からアンが姿を現した。
それに気付いた敦は、素早く避ける。
が、それはモンゴメリに読まれていた。
「もう一体!?」
「そちらは二人なのだから、当然でしょ?」
敦が避けた先には、もう一体のアンが待ち構えていた。
「しまっ……!」
それを避け切れなかった敦は、アンに捕まる。
バンッと扉が開き、手が敦に向かって伸びてきた。
敦はその手に引っ張られ、開いていた扉は、バタンと閉まったのだった。
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菓海手(プロフ) - 皆、コメントちゃんとみてね!!!! (2016年6月20日 20時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - キーワードの『少々カゲプロ』をおして、続編である『蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス・男主・マンガ沿い。4】』をご覧ください。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - 実は、この小説をつくったアカウントが無くなりまして、しかもパスワードも忘れてしまい新しいアカウントを作ったので、続編として4をつくりました。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 面白いですね、更新頑張ってください。応援してます!! (2016年6月1日 1時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - あの一中の生徒ですか? (2016年5月29日 10時) (レス) id: 7ac5ab82e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年5月28日 22時