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たまえなく過去へ押し戻されながら(前編)>>3 ページ11

今、福沢の前にはフィッツジェラルドたちがソファの上に座っている。

「会えて、とてもとても嬉しいよ。プレジデント・フクナ……フクダ……」
「福沢」
「それだ。ところで、ヘリを道路に停めさせたが、まずかったかね?何しろヘリポートの無い会社を訪ねるのが初めてでね」
(とつ)(くに)の方が沿路遙々ご足労でしたな。して、用件は」

カチャとナオミがフィッツジェラルドの前に紅茶の入ったカップをおく。
そして、フィッツジェラルドはそれをヒョイと持上げ、そのカップをまじまじとみた。

「ほう。珍しいデザインだ。陶磁器は詳しいつもりだったが、どこのブランドかな?ロイヤル・フラン?あるいは、エル・ゼルガか」
「隣の下村陶器店です」
「これは失礼」

プイッとそっぽを向くナオミ。
そして、フィッツジェラルドはスッと一枚の名刺を福沢にみせた。

「フィッツジェラルドだ。北米本国で『組合』という寄合を束ねている。そのほか個人的に3つの複合企業(コングロマリット)と5つのホテル。それに航空会社と鉄道と______」
「フィッツジェラルド殿。貴君は、懸賞金でマフィアを(そそのか)し、我らを襲撃させた。との報が有るが、誠か」

自慢話をするフィッツジェラルドを福沢は質問した。
その質問をきくと、フィッツジェラルドはニコッと愛想良く笑顔を見せる。

「ああ!あれは(あやま)ちだったよ。親友(オールド・スポート)。まさかこの国の非合法組織が、あれほど役立たずとは!謝罪に良い商談を持ってきた」

フィッツジェラルドはパチンと指をならすと、側にいた男性がトランクケースを運んでくる。

「悪くない会社だ。建物の階層が低すぎるのが難だが、街並みは美しい」

ドッと男性がトランクケースを机におくと、ガチャとフィッツジェラルドはトランクケースを開けた。
その中には金がぎっしりと詰め込まれていたのだ。

「この会社を買いたい」

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設定タグ:少々カゲプロ , 男主 , 文豪ストレイドッグス   
作品ジャンル:アニメ
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菓海手(プロフ) - 皆、コメントちゃんとみてね!!!! (2016年6月20日 20時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - キーワードの『少々カゲプロ』をおして、続編である『蛇を操る少年(仮)は、探偵社のなかで最年長……らしい。【文豪ストレイドッグス・男主・マンガ沿い。4】』をご覧ください。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - 実は、この小説をつくったアカウントが無くなりまして、しかもパスワードも忘れてしまい新しいアカウントを作ったので、続編として4をつくりました。 (2016年6月19日 14時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 面白いですね、更新頑張ってください。応援してます!! (2016年6月1日 1時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
シロ - あの一中の生徒ですか? (2016年5月29日 10時) (レス) id: 7ac5ab82e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年5月28日 22時

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