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ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(後編)>>7 ページ33

「なッ……」

芥川と敦の能力は間に入ってきた、太宰によって無効化された。
ドサッと敦は地面に倒れる。

「貴方、探偵社の______!何故ここに」

太宰は、内ポケットの中からヘッドホンと盗聴器を出し、樋口に見せた。

「美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり、聞かせて貰った」
「な……真逆。盗聴器!? 」

樋口は、スーツのポケットをあさると、盗聴器が出てきた。

「では、最初から______私の計画を見抜いて」
「そゆこと。ほらほら、起きなさい敦君。四人も負ぶって帰るの厭だよ。私」

ペチペチと軽く敦の頬を叩く太宰に、樋口は銃口を向ける。

「ま……待ちなさい!生きて帰す訳には」
「くく……くくく。止めろ樋口。お前では勝てぬ」
「芥川先輩!でも!」

滅多に笑わない芥川が、声に出して笑った。
そして、太宰を射撃しようとした樋口を止め、太宰の方へ向きなおった。

「太宰さん。今回は退きましょう______。しかし、人虎の首は必ず、僕らマフィアが頂く。」
「なんで?」
「簡単な事。その人虎には______闇市で七十億の懸賞金が懸かっている。裏社会を牛耳って、余りある額だ」
「へえ!それは景気の良い話だね」

太宰は、パアッと笑っていた。

「探偵社には、孰れまた伺います。その時、素直に七十億を渡すなら善し。渡さぬなら______」
()()かい?探偵社と?良いねぇ、元気で。やってみ給えよ。_______やれるものなら」

太宰は笑ったが、目は笑っていなかった。

「………ッ、零細探偵社ごときが!我らは、この町の暗部そのもの!傘下の団体企業は数十を数え、この町の政治・経済の(ことごと)くに根を張る!たかだか十数人の探偵社ごとき______三日と待たずに事務所ごと灰と消える!我らに逆らって、生き残った者などいないのだぞ!」
「知ってるよ、その位」

呆れたように樋口の話をきいていた太宰。

「然り。外の誰よりも貴方はそれを悉知(しっち)している。______元マフィアの太宰さん」



( 'ω')ギャァァァァァァ_| ̄|○ il||li


「あーつーしーくん!!!」

「うわっ!?ってAくん!!驚かさないでよ…」

「ごめん ごめん。あ、敦くんの とらさん の すがた かっこよかったよ」

「え、ほんとに!」

「うん!」

「次。蜥蜴入りマース」



次回「運命論者の悲しみ」______



「僕は探偵社を辞める」

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作品ジャンル:アニメ
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霊華 - 林檎によってかわるから38kg位っすか? (2018年9月14日 16時) (レス) id: 55c6bf7b1a (このIDを非表示/違反報告)
セフミ - 主人公くんが、刀剣乱舞の今剣に思えてしまう。そんなボクは重症ですね (2016年8月2日 23時) (レス) id: c57fb13ef8 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» 今日の夜から更新再開します。面白いと云っていただき、ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - お役にたてたら幸いです( ´ ▽ ` )面白かったんで、更新頑張ってください!! (2016年5月4日 17時) (レス) id: 43566f1e32 (このIDを非表示/違反報告)
菓海手(プロフ) - ふーか。さん» ぐふっ……。マジかよ……教えてくださり ありがとうございます。 (2016年5月4日 17時) (レス) id: bf2b99e4e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菓海手 | 作成日時:2016年4月29日 16時

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