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第42話 ページ44

サクヤ「あぁ、だからシグが思い詰めてるのを見て怒ったのかあいつ。」
A「絶対思い詰めるなって言ったのに……みたいな?」

ロネ「そういうこと。」


これで全ての話が繋がった。
レンはシグにマイナス思考になってほしくなかった訳だ。

ライア「なるほど……、ところで、シグさんとレンさん、そしてロネさんは幼なじみでしたよね?
ロネさんが話に出てこなかったような気がするのですが」

ライアがロネのほうを向いて言う。


ロネはああ、といったふうに笑い、

ロネ「幼なじみって言っても、私は途中から引っ越してきたんだ。その話を聞いたのは小学生になってからだったかな。
ちなみに、こっちに来た時にはもう2人とも仲良しだったよ。」

と言った。
そうか、そういう事なんだ。


私は納得してから、ふと時計を見る。

……7時。


A「しまった……晩ご飯の集合時間過ぎてる」
ライア「え、もうそんな時間なんですか。行きましょう皆さん。」


私たちはそっとドアを食堂行きにし、誰にも気づかれないように扉を開けた。


*



シグ「ただいま。」

シグは寮の部屋へ戻り、そっと扉を開けた。
そこにはレンがおり、椅子に座って本を読んでいた。


邪魔しちゃ悪いかな、と思いつつもシグは隣へ行き、一言だけ

シグ「……ごめんね、レン。」

と言った。


レンは顔を上げ、

レン「いや、……俺も悪かったよ。そろそろ飯だし、行こうぜ」

と、微かに微笑んだ。

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作者名:まかろ&凛音 | 作成日時:2015年3月7日 13時

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