6、突然わーぷ ページ6
××
朝食を食べ終え、全員で学園へ登校することになった。登校、といっても私だけ「出勤」なんだけど。まあ……私としては使えもしない魔法の勉強より掃除の方が楽しい。
「……とにかく、魔法が封じられたままでは授業もろくに受けられない。ローズハート寮長に言って外してもらおう」
「くそ〜〜超納得いかねぇ〜〜！」
「まだ授業が始まるまで時間があるんだしオレ様、別の寮も興味あるんだゾ！」
「良いね！自分も見学してみたいし」
この学園の寮……一体どんな感じなんだろうか。
好奇心に瞳を輝かせる謎生物と監督生くんにやなや2は「見世物じゃねぇんだけど……」と何やらぼやいているが連れて行ってくれるようだ。
「姐さんも行かないか？」
「あ、う、うーん……私は……掃除があるし……」
「まだ時間はあるし大丈夫だって。堅いこと言うなよな〜」
◇
「この鏡の向こう側にそれぞれの寮生の寮があるんだ」
七つの鏡が揃う「鏡舎」と呼ばれる場所に私達はいた。鏡から別の空間に───というのは炭鉱の時に経験したけれどやっぱりまだ慣れないというか、いや慣れるはずはないんだけど……
「ほら行くゾ、A」
「あ、う、うん」
「なに、ビビってんの？」
「ビビってない！」
あっかんべえ〜〜、とやなや2に舌を出して売られた喧嘩を返してから鏡の前に進み出る。すると鏡面はさらさらと水のように波打って───
瞬きをひとつすれば、そこはもう別世界。
どうやらちゃんとワープ出来たらしく、私に続いて謎生物と監督生くんもやって来た。監督生くんは目の前の光景を見つめながら「すごい……」と感嘆の息を吐いている。
しっかり手入れされた赤薔薇の庭園、大きなハート型になっている入口、そこは寮というより完全にお城だった。
「ほわあ〜！めっちゃ豪華だ！
オレ様たちの寮とは全然違うんだゾ！」
「比較すると切なくなるからやめよう」
うん……確かに……
なんだかずっとここにいたら私達の寮に帰ったとき、ただただ虚しくなりそうだ。夢の国から家に帰ったとき無性に虚しくなるあの現象。
「でもほんとに圧巻……」
「姐さんさえ良ければいつでも来てくれ」
「あ、う、うん」
光の速度で呟きが拾われた。
どんだけ私のこと好きなんだ……流石に照れるわ。告白待ってますね。
「なあなあA、コイツさあお前のこと───」
「ああ"ん"！？」
「よし、早く謝りに行こうぜ」
こいつ……すぐ元ヤンバレするんじゃないかな……
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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