44、恐怖のいんてぃまでいしょん ページ44
××
「またぜひ、オクタヴィネルに遊びに来てくださいね」
柔らかく微笑む彼はやっぱりねちっこ男ではなかった。
ねちっこ男はあからさまにヤバいタイプだが、こっちの男はもっとこう、違うベクトルのヤバさを持っているような……完全なる直感だけど……
「い、いえ、私は……」
「フロイドから聞きました。あなた、フロイドの言うことを何でも聞くのでしょう？」
嫌なことを思い出してしまった。
これが少女漫画だったら実写で山崎賢人が演じるタイプのイケメンに「お前、今日から俺の犬な」と壁ドンされて、なんだかんだで可愛いお願いをされるというのが定番だが、この男の場合、死体遺棄の片棒を担がされるような気すらする。だって……それくらい怪しかった。それに、この学校、治安悪いし……私の通っていた女子校も、中高一貫のお嬢様学校というわりにはなかなかだったけど。
「ふふ。足が震えていらっしゃいますが」
「……え、あ……」
「そんなに怯えなくても、大丈夫ですよ。取って食おうなんて考えていませんから」
一歩、一歩ずつ歩み寄られたので、反射的に何歩か後ろに下がる。ついでに持っていた下着も背中に隠した。衣料量販店のセールで買った無地の、誰かに見せることを想定していない下着。……もっと高いやつ買っときゃよかった……！と後悔していると彼はクスリと笑った。
「これから、楽しくなりますね」
ターコイズブルーの髪がきらきら輝いて、オッドアイの瞳が私を映す。
恐らく1ミリも楽しくないということは、火を見るより明らかだった。
*
「つらすぎる……」
下着片手に絶望にうちひしがれて、オンボロ寮へと入る。大広間から謎生物と監督生くんの笑い声が聞こえて、恐る恐る覗き込んだ。
「姉さん！お帰り！」
そう暖かく迎えてくれた監督生くんはすっかりいつもの監督生くんで。彼の頬についたマヨネーズを拭って、隣に座る。謎生物が幸せそうにツナ入り卵焼きを頬張っていた。
「監督生くん……あの……」
「ん？」
「さっきのことなんだけど……」
「ああ、ごめん。あれ冗談なんだ」
冗談。冗談……！？
「ほ、本当？私のこと嫌いになってない？」
「もちろん！」
「監督生くーーーーん！！」
心臓に悪いよ〜〜なんて言いながら、晴れやかな気持ちでお弁当のトマトをつまむ。
「それに……姉さんにそんな大胆なことできたら今そんな風になってないもんね」
「監督生くん、ディスってるよね？？」
**
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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