42、さあさあげっとあろんぐ！ ページ42
××
「だっ大体さあ、君、なんかいちいち一言余計だよね！？デリカシーってものがなさすぎる！そんなんだったら絶対モテないよ！」
「はあ！？別に一言余計でもずっとモテてきましたけど〜！？モテないのはそっちの方だろバーカ！」
「バカって言った方がバカなんです〜！」
「ハイ、今オマエもバカって言った〜〜！オマエの方がバカ〜！」
「私が！いつ！何年何月何日何時何分何秒に言いましたかぁ！？」
「ふ、ふたりともやめなって……」
顔を真っ赤にして睨み合う二人とあたふたする監督生。あまりにも子供じみた喧嘩に、リドルはついに吹き出してしまう。その瞬間みんなの視線が一気にリドルに集まって、彼は慌て笑みを消した。
「なんだ。……アンタ、そんな風に笑えんだ」
エースがリドルを見て、意外そうに呟く。
顔を赤くしてうつむくリドルの顔をわざとらしく覗き込んでニヤリと笑った。
「で？なんか言うこと、あるんじゃねーの」
「……ごめん……ごめん、なさいっ……ごめんなさい……！」
消え入りそうなほど震えた声は、あまりにも痛々しくて。Aはちらりとエースを見る。彼は何かを考えるようにリドルを見つめていた。そして、少しだけ口の端を吊り上げて言う。
「オレ、寮長が今までの行動を謝ってくれたら言おうと思ったことがあんスけど……」
(うんうん、ついに仲直り……)
「ゴメンの一言で済むわけねーだろ！！！ぜっってぇ許してやらねぇ！！」
「ええええええ〜〜〜っ！？」
「この空気感でそれ言う！？」
Aとケイトは同時に声を上げ、監督生たちは絶句した。どう考えても今のは和解の流れだったはずだ。
「ったりめーだ！こっちは散々コケにされたわけだし？せっかく苦労して作った手作りマロンタルトを要らない破棄しろって跳ね返されたワケだし？涙ながらに謝られたくらいじゃ許せねーな！！」
「コイツオレ様より根に持つ、めんどくさーいタイプなんだゾ」
グリムがじっとりとした眼差しをエースに送る。グリムよりめんどくさいなら相当だろう。そんな、じゃあ、どうすれば、とリドルは涙目でエースを見上げた。
「『何でもない日』のパーティーのリベンジを要求する。俺たち結局パーティーに参加出来てねーし。そんで今度はお前がタルトを作って持って来いよ。あっ、トレイ先輩に手伝ってもらうのはナシだから！自分で苦労しろ！！」
そしたら、とエースは続ける。
「───許してやらないことも……ない」
**
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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