18、スカラビアいんてんしょん ページ18
××
「A！改めて今日はスカラビアへようこそ！」
「……え、えへへ」
「オレたちもう友達だな！」
鼻にティッシュを詰めた私に、彼は最高の笑顔を向けてくれた。彼が寮長を務めるというスカラビア寮はすごかった。なんかめっちゃ良い人しかいないし治安もめっちゃ良さそう。あと出てくる食事がとにかく美味しくて……このレシピ、私も知りたい。
「あ、あの……このお料理、作ってるのって」
「え？ああ！いつも飯作ってくれるのはジャミルなんだ！美味いだろ！」
「う、うん！美味しい！」
監督生くんや謎生物にも食べさせてあげたい美味しさだが、どこぞのケモミミ男子のようにタッパーでお持ち帰り……というのは気が引ける。でもレシピを教えてくれとも言い出せず「ありがとうございます」と会話を終わらせてしまった。
……なんというか、彼は私を歓迎してない気がした。
ケツ燃やし系男子や他のスカラビアの寮生はみんな私を心から歓迎してくれているが、彼だけはたぶん違った。私にはわかる。私を疎ましがる彼の心情が。ついさっきチャラ男の地雷を踏んだばかりなので余計に敏感になっているのだ。それに急に宴を開くことになって、私のせいでご飯をたくさん作ることになって、疲れているのだろう。
うん、さっさと帰ろう。それに限る。
「あ、あ、ああの！今日はすごく楽しかったです。ありがとうございました！」
「え、もう帰るのか？」
「う、うん、監督生くんたちが待ってるから」
「そうか〜あっ、でも！もう辺りも暗いし送ってくぜ！良いよな、ジャミル？」
「……いや、俺が送ってく」
マジか……
*
「単刀直入に言うがカリムに近づかないでほしい」
すっげぇ単刀直入だな……
「君は異世界人。そしてカリムはアジーム家の跡取り。身分が違いすぎる。在学中にカリムに変な虫がついて後で責められるのは俺なんだよ」
変な虫……
「君がなんの狙いでカリムに近づいたのかはわからないが、少しは身の程をわきまえろ」
めっちゃ言うじゃん……
月灯りに照らされて私を見下ろす彼の瞳はマジのガチで怖かった。完全に私を見下しきった目。軽蔑が込められている。この目で見下ろされることも、これ以上の暴言を吐かれることにも慣れているけど、それでもやっぱり怖いもんは怖い。
「えっと……すみません……」
「謝るくらいなら、」
「でも、彼、私のこと、友達だって言ってくれました」
**
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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