17、誤解誤解きっす ページ17
××
同じではない。そう思った。
だって、ケイトはたとえ自分と同じような人間がいたとしても彼女のように指摘したりしないと言い切れるから。深入りしたくない。友達を作るのは簡単だ。薄っぺらい笑顔を作っていれば良いだけ。
「似てないよ」
もう一度。突き放すように、けれど笑顔だけは貼りつけたまま言えば、彼女は顔を真っ赤にして「すみません。マジすんませんでした」と謝って、パタパタと走って行った。
(……結局、声かけた意味なかったじゃん)
トレイたちはまだ厨房にいるだろうか。
そろそろ完成した頃合いだろうし、行ってみようか。そんなことを考える。けれど、どうしても引っ掛かりは消えてくれない。
ケイトは彼女のことなんか視界にも入れてなくて、理解する気なんかこれっぽちもなかったのに、Aはケイトを見ていたのだ。最初から。
*
「やべー……私まじやべー！！」
なんであんなこと言っちゃったんだろう？
最悪すぎる。気まずすぎる。死にてぇ〜！
コツコツとローファーで廊下を走っていると、自分が磨いたばかりのつるつるの床によって派手に滑って顔面からすっ転んだ。まさか自分に足元を掬われるとは思わなかったぜ……クソが……
「……」
「うわあああ人が死んでる！？」
「安心しろカリム。脈はまだある」
どこかで聞いたことのある声が耳に入ったのでゆっくり顔を上げる。あ！と彼は私を指差して言った。
「ケツの救世主！！」
この最悪のネーミングセンスは……
「でもマジありがとなっ
お前はオレのケツの救世主だ」
「───じゃあなA。
ケツの礼はいつかするぞ」
い、いつぞやのケツ燃やし系男子だ！！
彼は地面に這いつくばっている私を見下げながら「こんなとこでなにしてんだ？」と首を傾げた。
「え、へへへ……地面で寝るのが趣味なもんでして」
「へー！面白い趣味だな！そうだ！前にケツの礼するって言ったよな？ジャミル、今日Aのために宴開いても良いか！？」
ジャミル、と呼ばれた男子はじっと私を見つめた。
褐色の肌、恐らく私の髪よりもきちんと手入れが生き届いているであろう艶やかな髪、涼しげな瞳。───端整な顔立ちが何故か私に近づいてくる。え、な、なに……キ、kisでもするつもりっすか〜〜！？こんな……公衆の面前で！？ 思わず目を閉じそうになったとき、彼は真顔で言った。
「……鼻血出てるぞ」
誰か私を殺してくれ〜〜〜！
**
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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