11、怖いはるしねいしょん ページ11
××
「授業も嫌だけど掃除はもっとゴメンなんだゾーー！」
謎生物はそんな叫び声を上げながら、また逃げ出して行った。監督生くん、そして網を構えたやなや2とシャンデリア男が全力で走っているところが見えたのでまあ無事に確保されるだろう。
「……掃除しなきゃ……」
さっきまでいた廊下に戻って、やりかけだった窓拭き掃除を再開させる。昼休みが終わったら食堂のゴミ捨て作業もあるから、早く終わらせなくては。
*
待ちに待ったお昼休み。
お弁当を抱えた私は監督生くんと謎生物の姿を探していた。今日は朝早く起きることができたということもあり、朝食と一緒に大量のお弁当も作って来たのだ。
(あれ〜いないなぁ……)
一年の教室の方に行ってみても、彼らの姿は見当たらなくて。賑わっている大食堂に足を運んでみたとき、漸く彼らの姿を発見した。
(あ、もうなんか食べてる……)
既に彼らは美味しそうなランチを食べていてとてもではないが声をかける気にはならなかった。ま、仕方ないか。何も言わなかった私が悪い。静かに踵を返したとき、唐突に視界が真っ暗になった。
「だーれだ」
……え、だれ？
声的に男だということはわかったが、人物までは特定できなかった。というか、人生でこんな経験がなさすぎて頭がフリーズしている。
「オレッスよ、オレオレ」
「うおっ」
視界を隠していた手のひらが退いて私はようやくその顔を視認することができた。ブルーグレーの瞳。そして癖のある髪に生えたケモミミ。名前は……確かラギーとか言ってたような……
「あっ、そらそ、その節はどうも……！」
「シシシッ。そう
「あ、あはは……」
(畏まるというか……ただコミュ障なだけなんだけど……)
へらへらと愛想笑いを浮かべる。
しかしケモミミ男子の視線は私ではなく、持っているお弁当に向けられていた。
「あのー……その大量のお弁当って一人で食うつもりッスか？」
「え、ま、まぁ……本当はみんなで食べる用だったんですけど……い、色々あって……ひ、一人で食べることになって……」
「へえ。でも女の子一人でその量はキツいッスよ。オレが手伝ってあげるッス！！」
ちょうど良いランチ場所があるんス、といつの間にか私のお弁当を持ったケモミミ男はスキップしながら歩き出す。小声で「タダ飯にありつけたッス」というドス黒い本音が聞こえたような気がしたのだが、幻聴ということにしておこう。
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柊あんず(プロフ) - ユノンさん» まだそこまで詳しくは言えないですが、現時点で誰よりも特別なのは間違いないです…！(これ以上はチャットになりかねないので失礼します…！) (2022年7月11日 15時) (
レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» デュースと夢主人公は恋人になりますか? (2022年7月11日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます〜！デュースくんとはたくさん絡ませていくのでお楽しみに笑 お気遣いくださり本当にありがとうございます！ (2022年7月11日 13時) (レス) id: 69139934db (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 柊あんずさん» 夢主人公とデュースの絡みが見てみたいです (2022年7月11日 12時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (2022年7月11日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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