橙色の真相 二 ページ9
土曜日の昼下がり。赤松さんから呼び出しが来た。
「ちょっと待って下さい、何で私の携帯番号知ってるんですか」
『あれ、この前教えてくれなかったっけ？』
「教えてないです。どこで知ったんですか……」
半ば呆れながらも赤松さんの家に行くと、玄関に見慣れた赤い靴と、見覚えのないオレンジ色の靴があった。
「あれ……お客さん……？」
「あ、真白ちゃん」
赤松さんが廊下に顔を出す。私もその隣に白い靴を並べ、いつもの部屋のふすまを開けると、赤松さんの向かいに、見知らぬ男の子が座っていた。
「……その子は……」
「んー、今から説明するよ。とりあえず真白ちゃん、どこに座る？ 初対面の人の隣も気まずいだろうし、俺の横にでも……」
「あの、ごめんね。ちょっと隣良いかな？」
見知らぬ男の子と赤松さんの隣なら、見知らぬ男の子の隣を選ぶ。私が横に座ると「えっ、あ……うん」と少し端に寄ってくれた。
「あはは、やっぱりそうなるよね……それで、登くん。真白ちゃんとは会った事あるかな？」
登くん、と呼ばれた男の子は、小さく首を振る。
「……ない、と思います……すいません」
「え、いや……私も、会った事ないと思います。あの、この子は……？」
「二年B組の大木 登くん。桜の幽霊騒動の体験者だよ」
この子が……と私は大木くんを見た。二年生にしては、少し背が低い気がする。話の中の大木くんはもっといたずらっ子なのかと思っていたが、本人はどちらかというと大人しそうだ。
「えっと……この人は」
「この子は白雪 真白ちゃん。君の通ってる中学校の三年A組だよ」
よろしくね、と大木くんに言いかけて、私はふと気づいた。
「……私、赤松さんにA組だって言いました？」「え、言ったんじゃないの？ 俺が知ってるって事はさ」
この人は本当に、こういう情報をどこから仕入れて来るのだろう。もしかしてストーカーでもしているんじゃないだろうか。最も、一色中学は生徒が少ないため、クラスも学年に二組しかなく、A組かB組か、適当に言っても二分の一の確率で当たるが……。
「あ……白雪先輩って言ったら、水月から聞いた事があります」
「水月くんといえば、文芸部の二年の子だよね」
もはや、何で知ってるんですか、とツッコむ気も出なかった。前々から不思議な人だなぁと思っていたが、ここまで来るとさすがに怖い。
「あの……今日は何で……？」
「あぁ……登くん、これに見覚えある？」
赤松さんが、大木くんにある物を見せた。
ラッキーカラー
橙色
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くろーさぎ(プロフ) - 造山監督帯( ⊇･ω･⊇)~ｷﾉｺ~ﾉｺﾉｺ~さん» コメントありがとうございます！(≧∇≦) (2019年8月21日 7時) (
レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
造山監督帯( ⊇･ω･⊇)~ｷﾉｺ~ﾉｺﾉｺ~ - ((((；ﾟДﾟ))))))) (2019年8月21日 1時) (レス) id: e5491ec8cb (このIDを非表示/違反報告)
くろーさぎ(プロフ) - サルンラップさん» コメントありがとうございます！！咲良ちゃんは個人的にお気に入りですww閲覧ありがとうございました！！ (2019年7月29日 18時) (レス) id: 472ca3e356 (このIDを非表示/違反報告)
サルンラップ - すごい面白いです！咲良ちゃんなんか好きだなあw更新頑張ってください！ (2019年7月29日 18時) (レス) id: 306dfa2dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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