癒しの翠姫3 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:33,329 hit

友との再開ページ3

一行はナルサスの旧友シャガード宅へ向かった。

シャ『ナルサス！久しいな。歓迎するぞ！』

ナ『シャガード、何年ぶりだろうか、学院を出て以来だな。』

シャ『噂は聞いているぞ、天才軍師殿！相変わらず悪知恵が働くな！』

ナ『なにを言う！あの頃のお主の方が良からぬ悪戯を考えていただろうに！』

2人はとても仲良さそうに楽しそうに話している。

皆が本当に友達だったんだと、若干ナルサスに失礼な考えを頭に巡らせた。

シャ『！おや、このお方がアルスラーン殿下ですかな。これは驚いた。この町にいた医師の少女にそっくりだ。』

ジ『それは、私の事だ。シャガード殿』

シャ『これは面白い！殿下、私はこの街で商人をしておりますシャガードと申す者、以後お見知り置きを。』

ア『アルスラーンだ。突然の来訪にも関わらず快くむかえてくれた事、感謝する。』

シャ『長旅でお疲れの事でしょう。御付きの方もごゆるりとお寛ぎください。』

夜、食事の際にアルスラーン達はシャガードに王より五万の兵を集めるように勅命を受け、ギランへ赴いた事を説明した。
ギランの商人達にも出資をお願いしたいと。

シャガード自身は快く受けたが、ギランの町は奴◯制の元に成り立つ豊かさであり、王太子は発令した奴◯廃止令を良く思わない商人も多いという事をつたえられた。

食事の後、ジェダイア、スーリとギルマルスは外に用があると出かけた。

ーー約半年ぶりだな。

3人は焼けた跡となった邸にいた。
念の為全て燃えていたのか確認する為だ。

スーリは森へ、ジェダイアとギルマルスは邸へ向かった。

ジ『邸も薬草園も綺麗に焼けていてなにも残っていないな。さすがはスーリとギルマルスだ。仕事が綺麗だ。』

ギ『恐れ入ります。』
ギルマルスが笑いながら応える。

スーリが森から戻ってきた。
ス『隠し金庫は無事でした。荒された形跡もありません。』

ジ『そうか、スーリのおかげだ。ありがとう。』

ス『恐れ入ります、姫。』
スーリがニコリと、笑った。

ジェダイア達は2年の間にかなりの金貨を貯めていた。スーリの商才と質素倹約さがなせる技だ。

もしもの時非常用資金。

3人はシャガードの邸に戻った。

ジェダイアは遠目にナルサスとシャガードが何やら話しているのをみていた。
きちんと聞こえなかったがどうやらシャガードも奴◯を使っているらしい。

まぁ、この町の商人はそうだからな……。

ジェダイアはその場を後にした。