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偽りの気持ち ページ14
グラーゼの邸
グ「オイ！ジェダイア、聞いたぞッ、ダリューンに何も話していないそうだな。」
グラーゼが怒気を含んだ声で部屋に入ってきた。
ジェダイアは荷造りを淡々とこなしている。
ジ「だから？」
グ「チッ！……お前なぁ…。」
ジ「今頃、ナルサス辺りが話しているだろう…話して何になる？二度と会えない恋人など…。サッサと嫌われてお終いにした方がいい……」
グ「…ハァ…お前、ホントバカだなぁ。」
ジ「……知ってる。」
ジェダイアが俯いて小さく呟いた。
その頃、総督府ではナルサスとアルスラーンがジャスワントに何やら親書を手渡し見送っていた。
ア「ナルサス、うまく行くだろうか。」
ナ「強欲なあの男の事です。心配はご無用ですよ。それより手痛く振られた男の方が心配ですな。」
ア「……ダリューンか。」
ナ「筋肉馬鹿に複雑な乙女心がわかれば良いのですが……わからんでしょうな…笑…。」
ア「ははは汗……」
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作者名：まりの | 作成日時：2016年8月7日 19時
