酒羅に溺れるー壱ー ページ10
私は今宵、晋助殿のもとへ向かった。
A「晋助殿、名酒と舶来物のお酒があります。一緒に飲みましょ?」
高杉「舶来物の酒もあるのか?」
A「ええ。」
私は結構、お酒が好きだ。結構飲むし、結構強い。お酒なら晋助殿と飲みたい。
今宵は月が綺麗だ。曇りない天から地上を照らす。ふたりで縁側に腰かけた。
すると私は背後になにやら気配を感じた。
晋之丞「おとうさま!おかあさま!」
A「晋之丞!」
晋之丞が女中に連れられ、この晋助殿の局ヘ
やってきたのだ。
晋之丞は今年で三歳になる、私と晋助殿との一人息子だ。
女中は退室し、私は駆け寄ってきた晋之丞を私の膝の上に乗せた。
A「晋之丞ー!母が好きか?」
晋之丞「はい!おとうさま!おかあさま!これ
あげる!」
A「なぁに?これ?」
晋之丞がくれたものは白いきれいな石だった。
A「おとうさまとおかあさまの石は一対ずつあったのですか?」
晋之丞「はい!」
高杉「珍しいもんだな。」
晋之丞「でしょ!?おとうさま!」
高杉「そうだな。」
家族三人、和やかな時間を過ごせた。
そのあと晋之丞はもう夜遅いので退室し、局はふたたび二人きりとなった。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時