子供ー壱ー ページ46
A「こんばんは。」
私は今夜、神威殿の元へ向かった。
神威「久しぶりだね。上様。」
A「はい。」
美子「あ!お母さま!」
ふすまから美子が飛び出して来た。
後ろには乳母たちがついている。
大奥で生まれた子供は必ず何人かの乳母が付き、ちがう局で育てられる。
一日、母や父に会わない日があっても、なんらおかしくないのだ。
だけど、私はこの風習をあまり好まなかった。
いや、将軍家に限らず、高貴な家ではそれが当たり前なのだ。
しかし、私は幼い頃の自身の生い立ちのこともあり、よく子供たちを集めて遊んでいた。
神威「美子、いつ来たの?」
美子「ついさっき。辰之助もいるよ。」
辰之助「こんばんは.....」
A「辰之助、美子、こんばんは。」
美子と辰之助は双子の姉と弟なのだ。
二人共、私と神威殿の子供だ。
美子「お母さま、聞いてください!辰之助ってば、またお熱出したそうですよ。」
A「それは本当なの?」
美子「この間、お父さまと一緒にお見舞いに行きました。」
辰之助の乳母たちが辛そうな表情をした。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時