お姫さまと総取締の過去ー最終章 ページ33
A「明日も遊んでくれますね?」
土方「はい、喜んで。」
A「ただし、私は手加減を致しませんのであなたも手加減は禁止ですよ。」
土方「はい。」
姫様は笑ってらっしゃった。
それから毎日毎日、俺は姫様の遊び相手をたくさんした。
たくさんたくさんした。
そして俺は本当に手を抜かなかった。
だから、最初の方はものの一瞬で勝負がつくことすらあった。
しかし、姫様とそうやって将棋をすると姫様は昨日よりも今日、今日よりも明日とどんどん強くなっていった。
そしてある日
A「やった!私!あの日以来初めて十四郎殿に勝てました!」
ついに姫様が『ほんとうに』俺に勝ったのだ。
土方「おめでとうございます。姫様。」
A「ありがとう。十四郎。」
姫様は成長なさったように思えた。
後日、俺は厳徳院様(Aの父)に呼び出された。
家昌「土方十四郎君、君は大奥務めを始めて少し経つが、初めのころとは少し違うね。なんだか成長したように思えるよ。」
厳徳院様にそういうことを言われた。
きっとそれは姫様のお陰だろう。姫様の遊びのお相手や勉強の手伝い、日常の護衛などそれらが俺を成長させたのかもしれない。
あなたのかわいいかわいいお姫様のせいですよ。俺はそう思った。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時