お姫さまと総取締の過去ー肆ー ページ31
A「やったー!私の勝ちです!ほら私、将棋で負けたことはないんですよ。」
土方「そうでしたね。姫様はお強いですね。」
あれから通常の将棋、それからはさみ将棋、崩し将棋、さいころ将棋と合計四回ほど勝負したが、すべて姫様の勝ちだった。
俺がばれない程度にほどよく手を抜いてやったのだ。
まぁ、さいころ将棋はすべて運なのでそれは姫様の運が強かったからなのだが.....
俺もやはり天下の将軍家の姫様には手加減してしまう。
しかし、そんな俺の心中はつゆ知らず勝てばとても喜ぶこのお姫様。
シアワセなことだ。
A「十四郎殿、もう一度、将棋をしませんか?」
それからもう一度、最初にやった通常の将棋をやることにした。
相変わらず目の前のお姫様は楽しそうに笑っている。
だが、そんな姫様の表情は、あるときをさかいに険しくなった。
俺の『角将』が姫様の『銀将』めがけて斜めに飛んでいったのだ。
俺の角将から姫様の銀将、その間は空いていたのである。
お姫サン、アンタはまだまだだな。
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牡丹(プロフ) - そぐむさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。小説の方もご愛読ありがとうございます。これからも更新いたしますので何卒よろしくお願いいたします。 (2018年11月15日 17時) (レス) id: 008b18c312 (このIDを非表示/違反報告)
そぐむ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!合格おめでとうございます!! (2018年11月15日 14時) (レス) id: 3753eef71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牡丹 | 作成日時:2018年10月22日 22時