【銀魂】絶望に花束を 4

百七十七 ページ39

土方side









あいつが真撰組から姿を消して3日になった









2、3時間後に部屋に行ったが時は既に遅く辞表と警察手帳が並べられていた









当然、動くのは当たり前だったが上(松平公)からこの件は口外するなとあり部下たちには出張と伝えることになった









土「ったく…………」









あいつの首には焼印があった









だがそれと同時に無数の引っ掻き傷があった









あいつ自身、こんなことは望んでいなかったはず









だから今まで隠してきた









もし俺があいつの部屋になんか行かなかったらこんなことにはならなかった









もし、俺がこの件に関して一切の目を瞑ればあいつにあんな顔をさせることはなかった









あいつの闇を覗かなかった









俺……俺たちは、Aの事を理解しきっていなかった









部屋から出て行くあいつを引き止めれば闇へ突き進む事を止められた









最後まで甘えていたのは俺の方だった









Aが笑っているから大丈夫









いつも通りだから大丈夫









そんな勝手な思いが何年も無理をさせていた









土「はやく帰ってこいよ」









手に持っていた写真には大きな穴が空いている









そこに写っていた幼いAはほんの少しだけ笑っていた

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