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狡い ページ7

Aside




何だか体が浮いているようか感覚だった




静かにゆらゆらと揺れる揺り籠のように




温かいものが自分を包み込んでいてくれているように・・・




ふと声が聞こえる



『早く・・覚ま・よ・・・A」




頭の上に少しだけ感じる重みと優しい声




上手く聞き取れないがそれは確かに




私の好きな部下思いの人がかけてくれる声だ




「・・・・A・・・・」




今度ははっきり聞こえて目が覚めた




然し、目の前には見慣れない天井がある




体を起こすと何かが擦れ落ちる




そのコートは凄く見覚えのあるものだった




否、見覚えが或どころのはなしじゃない




それにこの大きすぎる部屋はあの人のへ・・・




ガチャっという音と共に入ってきたのは間違いなくこのコートと部屋の持ち主だ




「・・・おっ!・・・・・・起きたか?






A」




そう言いながら笑顔になるのは狡い・・・

驚き→←この気持ちを



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作者名:クロス | 作成日時:2018年11月25日 2時

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