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拒絶 ページ19

太宰side




その瞬間Aちゃんの動きが固まった




君はどんな顔をしているだろうか




きっと顔を真っ赤にしているんだろう




そう思って顔を上げたが彼女は私の予想を遥かに越えていた




目を大きく見開き、目の焦点が合っていない




何より、顔から血の気が引いたように真っ青な顔をしていた




Aちゃんの体は震えていた




「し・・しつれいします・・・」




私を押し退け彼女は走ってバーを出ていってしまった




彼女に触れた手を見返す




温もりはないが、彼女に触れた感覚は消えない




会計を済ませ、静かにバーを出る




外は空気が冷たく、酔いを冷ますように吹き抜ける




ゆっくりこの横浜で一番高いビルを見る




「君のことを教えてくれないか?」




誰に聞こえるわけでもないその言葉は空気に溶けていく




自分でもよくわからない




君に対する此の気持ちも




また君に会えたらわかるだろうか




「早く会いたいなぁ〜」

上の空?→←悪戯



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作者名:クロス | 作成日時:2018年11月25日 2時

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