任務 ページ13
Aside
私は世間話等をし乍暗い夜道を歩いていた
「中島さんは太宰さんと一緒にお仕事されているんですか?」
適当な話で相手の気をそらす
「でも、Aさんって幾つ何ですか?」
ふわふわとした雰囲気は少しずつ警戒を解いてくれている証拠だ
まあ、先程から太宰さんが喋らないのが気になるか・・・
「太宰さんは何で黙り何ですか?」
「否、君が先程と違って楽しそうに喋るから、私とは話したくないのかもしれないと思ったからね」
その時、バーに居たときの様な威圧的を感じた気がした
それにしても・・・何処かで聞いたことが有るような・・・
話をし乍思い出そうとしてもなかなか思い浮かばなかった
まあ・・・・・任務に支障が無ければいいか
そう思い私は道を曲がり、裏路地に入る
「所でAさん・・・・・・・その・・お店は未だなんですか?」
そろそろ怪しいと思ってきただろう人虎が、足を止め私に聞く
「ああ・・・すみません。道を間違えてしまったらしくて・・・」
そう言って私は後ろを振り返る
と、同時に銃の引き金を引いた
パンッという乾いた音が路地裏に響いた
見れば彼は寸での所でかわしていた
「流石、武装探偵社さんですね・・・・・
そう言えば、私の職業を未だ明かしていませんでしたね
太宰さん」
彼は只静かに此方を見ている
この顔に焦りは全く見えない
まるで、此の襲撃を知っていたかのように
嘲笑うように
只静かに此方を見ているだけだ
「当ててみてください」
其だけ言い残し私は人虎に向かって走り出した
太宰さんは恐らく倒せない
だから、諦める
人虎は腕を虎化させ私に応戦していた
私は異能は使わず、体術とナイフだけで戦っていた
やはり、太宰さんは見ているだけだった
今や其れは不信感しか出て来なかった
何故彼は人虎を助けないのか
同じ探偵社なら、尚更助け様とするだろう
何もしないのは・・・・
その時、私は人虎の腕に弾き飛ばされた
壁に強く打ち付ける
余り回らない頭で出た結論は彼が何かをしなくても、人虎が私に勝てると踏んでいるからだ
私は人虎を見誤っていたんだ
そうだ、私には何の力もない
だったら、死んでも同じだな・・・・・
ありがとうございました・・・・・中原幹部
ごめんなさい
其瞬間、私の周りを淡い光が包んだ
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作者名:クロス | 作成日時:2018年11月25日 2時