【H×H】独り娘のWaltz 終焉-エピローグ-3 (ページ8)

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79話　助け船に愛は乗らないページ8

A『そ、そんなこと言われたって…』

キ「クラピカ、Aにだけ甘すぎ」

レ「自分だけって、オレたちはどうでもいいみたいなこと言ってないか」

ク「駄目だろうか」

A『えっと…』

キ「A困ってんぞ」

まずい、引けない。

ここで突き離さないと、どんどん後回しになるだけなのに。

旅団の為？

クラピカの為？

自分の為じゃなくて？

私を真っ直ぐに見つめるクラピカの目に困っていると、

ヴーッ。

ポケットに入れていたケータイから振動が伝わった。

A『ちょっと、ごめん』

団長からのメールだった。

「帰って来い」とのことだ。

助け船。

A『あの、ごめん。今すぐ帰って来いって言われたから、行かないと』

ゴ「えっ！？」

キ「まだ話の途中だぞ」

A『そんなこと言ってられない、帰らないと。まあ、会うことはないだろうけど、もしいつかまた会ってしまったらそのとき』

ク「A」

A『うん？』

ク「……いや、なんでもない」

A『……そっか。皆、ありがとう』

さよなら4人とも。

これで二度と会わない。