78話 我が心に誓約を ページ7
ク「私は念能力の大半を旅団打倒のために使うことを誓った。そのためにルールも決めた」
A『あのさ!』
クラピカの話を遮り大きな声を出し立ち上がる。
その私に4人全員の視線が刺さる。
A『あの、さ……』
キ「なんだよ急に」
A『……唐突で申し訳ないんだけど、私もう皆と会えなくなる、から』
ク「っ!」
ゴ「えっ!?」
キ「それって…!」
レ「どういうことだよ!?」
私と出会ってしまったことを不幸に思って欲しい。
もう、大事な人を失いたくないから。
A『もう、会えない。貴方たちとは。これで最後』
ゴ「なんで!?急に言われても意味分かんないよ!」
A『…これ以上私と関わると、あんたたち全員、いつか殺してしまうから、』
ク「……どういうことだ」
A『皆、私といると危ないの。皆には無駄死にして欲しくないから、だから、私はもう皆とは関われない』
レ「…そんなの、納得いかねえ」
キ「Aの普段を見てないからオレたちからしたらそんなこと言われてもなって感じだぜ。マジで何の仕事してんの」
皆が納得がいこうがいくまいが関係ない。
私はもう関わるつもりはないんだ。
もう旅団から誰ひとり犠牲を出さない為にも。
クラピカを、死なせいな為にも。
キ「クラピカはどうなんだよ」
ク「……私は、」
A『……』
ク「…Aの生活や仕事をとやかく言うつもりはない。だが、こうも唐突に別れを告げられても受け入れられるものではない」
受け入れ、
A『あのね、君たちが受け入れられるかどうかじゃなくて、もう私は』
ク「私はお前を、離したくない」
A『っ!?』
意味が分からないのはこっちの方だ。
どうしてそんなことを言う?
引き離そうとしているのに。
ク「私だけでも、お前に会いたい」
またそうやって、私を迷わせる。
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作者名:ゴンクラ命の荒川白希 | 作成日時:2023年3月21日 11時