【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ21)

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121話ページ21

スモーカーの口からAの名前が出ると、未だに緊張感のなかったルフィが反応した

｢Aがどうしたんだ？お前、Aに何かしたのか！俺の友達だぞ！｣

スモーカーとたしぎが驚くのと同様、ヴェルゴもさすがに驚いたようだった

｢まさか麦わらとも関わりがあるとはな
だが安心しろ、今のお前らよりかは良い待遇を与えていると聞いた｣

次に口を開いたのは意外にもロビンだった

｢A中将に関しては色々な噂を聞いたけれど、その先について、ドフラミンゴは知っているということかしら｣

ロビンはこの2年間、革命軍といた影響もあってAの情報についてはよく知っていたのだ

ヴェルゴが何も答えないでいると、ローが代わりに答えた

｢その通りだ…なるほどな、ようやくお前らも気づいたのか、だがもう遅い
あいつの記憶は必ず戻る｣

口元に笑みさえ浮かべるローに対して、ヴェルゴより先に、第三者の声が入った

｢あなたがそう言うのなら間違いないのでしょうね、ロー｣

Aが、上手く隠れながらなんとかこの部屋へとたどり着いたのだった

本当なら他人の船を盗んでまた別の島へ行く予定だったが、途中見聞色の覇気で感じ取った気配を頼りにここへ来て、話の一部始終を聞いていた

｢A！！｣

ルフィが嬉しそうにそう叫ぶがAはローの方を真っ直ぐ見ていた

｢お互い、もう少し他人の忠告を聞くべきですね
でもあなたに会えてよかった｣

最後に会った時のことを思い出しながら笑うとローも小さく頷いた

｢あぁ、俺もちょうどお前に会いたかったとこだ｣

ドフラミンゴについて不審に思っていたことも、Aの記憶のことも、そして今1番辛い身体のことも、彼がいればどうにかなる

不幸中の幸いにしては状況が悪いが、ここで会えて本当によかった

しかし、彼らをここから出すにはどう足掻いてもヴェルゴと戦うことは避けられない

Aは色々と聞きたいことが多いであろう檻の中の人達から目を逸らしてヴェルゴの方を見る

ヴェルゴはドフラミンゴからもう既に連絡を受けていたのだろうか、Aを見てもあまり動揺はしていないようだ

｢あなたがドフラミンゴの仲間だったとは、思いもしませんでした｣

ヴェルゴと1人で戦っても勝機は見えないが先に檻さえ開ければ、とAは彼の隙を伺う

しかし、ヴェルゴは戦闘体制ではないにしろ、隙は見せず警戒は解かない

空気が一気に張り詰めていった