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失敗したらもう口を聞かない、という謎の条件下で作戦を実行することになった。まずは食堂だ!皿洗いを終えたばかりなのか、まだ食堂に残っていたおばちゃんに声をかける。
「おばちゃああんっ、協力してください!」
「あらぁ、どうしたの?」
おばちゃんに作戦内容を話せば、彼女はにっこりと笑って引き受けてくれた。
「丁度ね、さっき頂いたのよ。これを使いましょうか」
「「はい!」」
キラキラと目を輝かせて意気込む二人はまるで兄弟のようで可愛い。
「天女は何もしないのかよ」
「え?私が手伝っちゃってもいいの?いやあ、私か手伝っちゃうとプロレベルになっちゃうっていうか?日本一の食べ物になっちゃうっていうか?素朴な味わいが出ないんだよねー!まっ、手伝って欲しいなら別に___」
「嫌な予感するからやっぱいい。」
きっぱりと断られてしまった。これでも料理の腕には自信があるんだけどな……?昔友人にプリンを食べさせたら「未知の味がするね……うん、新しくていいと思うよ!」って言われたんだけどな……私の料理は前衛的でデリシャスだと思うんだけど、もしかしてアレは私が将来料理人になることを暗示していた……?
「はいはい、とりあえず三好さんは先輩方呼んできてくださいね」
「伊助ちゃんが私の事みみみ三好さんって……!」
「気持ち悪」
「ろじ煩いよ!そんなところも好きだけど……!むしろもっと言って欲しいけど……!」
「早く行けよ煩いな!!!」
半ば押し出される形で食堂を出て、一先ずは兵助を探す。委員会があるなら焰硝蔵に居るはずだ。途中は組の子に位置を聞きながら蔵まで行くと、案の定兵助とタカ丸さんが火薬の点検をしていた。
「兵助ー!」
ぶんぶん手を振ると、彼は微笑んで振り返してくれる。び、美女!?近所に住んでるちょっとお金持ちな家のお姉さん!?
「あれ?久々知くぅん、この子って……」
ひょっこりと蔵の中から顔を出したのは眩い金髪を揺らす少年___斉藤タカ丸だった。
「うっっっっっっっわ!!!!うわ!!!うわぁああああ!!!」
「言語化できなくなってる……」
あまりのアイドルオーラに悶えていれば、ドン引きしたような目で見られてしまった。そんな目しなくてもよくない!?メンタルボロボロになっちゃう!
「初めましてタカ丸さん……」
「元気どこ?さん付けなんだねぇ……」
若干「こいつ面倒だな」オーラを感じてしまい更に心に傷を受けた。いたた。
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小桜(プロフ) - ほんっっっとうに面白いです! 夢主ちゃんの言うことに共感しかありません。そうですよね、忍たまキャラはみんな殺戮兵器ですよね、視界に入れただけで失神してしまいそうです。夢主ちゃんってアホだけどアホじゃない(何言ってんだ?)! 続きも楽しみにしてます! (2022年3月28日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - ( ・_______・ )くじら!さん» わぁ!ありがとうございます!音読して笑っていただけるの嬉し〜い!!私も音読して笑ってます!(うん?)夢主はこれからもハイスピードで駆け抜けていきます!楽しんでいただけると嬉しいです! (2021年11月23日 15時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
( ・_______・ )くじら!(プロフ) - とても夢主ちゃんの(いい意味で)アホなところに面白くて笑っています!偶に音読して、さらに笑っています!(笑)お身体大事にして下さい:) (2021年11月12日 12時) (レス) @page26 id: 4f01b1638d (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - いちごもんすたーさん» ありがとうございます!ちまちま更新頑張ります! (2021年9月20日 11時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - 夢主さんのオタク発揮具合がめちゃくちゃ面白いです(笑)更新楽しみにしています!お体にはお気をつけて (2021年9月16日 21時) (レス) id: c5f21f47da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乃花おむ子 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Omutarosan1/
作成日時:2021年9月15日 16時