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「話をしよう」 ページ5

三日後、夜。

夜中の一時、控えめな目覚ましの音で目を覚ます。まだ人影は見られない。眠たい目を擦ってベッドから降り、カーテンを開ければ宵闇に白い翼が見えた。

白い翼を広げていたそれは、ベランダの手すりに音もなく舞い降りた。

カラカラと静かに出窓を開ける。ニッコリと笑みを浮かべて彼は「こんばんは」と優しく声をかけてきた。

「こんばんは大怪盗さん。今日は上手く撒いたんですか?」

「えぇ。今日は早々に諦めていただけましたよ。楽できちゃいました。」

「それは良かった。私、貴方とお話するの楽しみだったんですよ。」

キッドはそうですか、優しい声で答えた。

「あの……私の事、お話してもいいですか?」

恐る恐る尋ねる。いきなり自分語りなんてしたら引かれると思ったからだ。それに見ず知らずの女に自分語りなんてされたら迷惑極まりない。まぁ見ず知らずの女の話し相手になることを承諾するこの人もどうかと思うけど。

「どうぞ」

引くどころか随分とあっさりOKされてしまった。

「私のお話をしたら、次はあなたの番ですからね。」

我ながら自分勝手で図々しいとは思うが、自分のことだけ知られるのはなんだか恥ずかしい。

「…………少しだけなら。」

「やった!余り深いところまでは聞かないので安心してくださいね。」

思わぬ返答に喜びが隠しきれない。彼は完全秘密主義だと思っていたが、案外そうではないらしい。

「うそつき」→←「我儘」



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乃花おむ子(プロフ) - 白。さん» ありがとうございます!これからも気が向いた時にちまちま続編というか、後日談の「Secret Lover」更新していきますのでよろしくお願いします!レス返すの遅くなってしまいすみませんでした〜! (2020年2月19日 19時) (レス) id: 6c075283b8 (このIDを非表示/違反報告)
白。 - コナン知ってて、まじ快知ってて、あんスタまで知ってるとは…。作者さんとはお友達になれそうです!偶然見つけた作品なのですが、良いのに当たりました。他の作品も楽しみにしてますね。ささやかに応援します。 (2019年5月7日 20時) (レス) id: 0235a92526 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乃花おむ子 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Omutarosan1/  
作成日時:2019年4月13日 20時

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