大阪 ページ35
『んぅ…』
新幹線を降り、人でごった返しているホームで小さく伸びをする。凡そ2時間ぐらいの旅だった。普段なら喜ぶところだが、今回はそんなものでは無い。
『えー…っと』
スマホでセキさんがいる場所を探す。
さっき送られてきた地図、もとい大阪駅の内部だが、凄く分かりにくい。申し訳ないが。
『えーっと…？？』
ホームから大きな広間に移動する。
広間というのだろうか…。
まあとにかく、ここを出れば見つかるだろう。
イワシの群れの様な人の波を掻き分けてどうにか前に進む。東京よりかはマシかもしれないが、それでも人は多い。
．
．
．
『っやっと見つけた…』
あれから数分間、ひたすらに同じところをぐるぐる回っていた。セキさんからメッセージが来なければ一日中ぐるぐるしていただろう。
関:「遅かったな」
そう言っていたずらっ子の様な笑みを浮かべるセキさん。この状況を楽しんでいるかの様にも見える。
『笑い事じゃ無いですよ、もう…』
関:「ごめん笑」
自分の気持ちなんか知らないで…。
．
．
『…セキさんって免許持ってたんすね』
関:「うん。言ってなかったっけ？」
『言われた覚えが無いのでありませんね』
駐車場まで歩いて向かい、セキさんの車に乗り込んだ。
免許を持っている事を知らなかったので、てっきりタクシーとかそういうので行くのかと思っていた自分がいる。
関:「あ、そうだ。Aの寝床なんだけどさ…」
と、セキさんが切り出す。
『ソファとかで大丈夫ですよ。泊めてもらえるだけありがたいので』
関:「いやいや、お前芸能人だろ？ 身体大事にしないといけないんじゃ無いの？」
それを言うセキさんはアスリートですけどね、なんて言葉は胸の内にしまっておく事にする。
『だからと言ってセキさんをソファに寝かせるなんて言語道断なので…』
関:「昔みたくベッドで一緒に寝ればいいじゃん」
へ？
ベッドで？
いい歳した男2人が一緒に？
あ、今そこのあなた変な事考えたでしょ。辞めなさい。
関:「別になんかあるわけじゃ無いし。それにベッド広いから男2人でも平気だろ」
『まあ、それは、そうすけど…』
関:「な、決まり」
子供っぽい様なワクワクした様な笑顔で俺に言う。
…何も無いかんね！！！？？！？！
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです！ これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します！ (2019年11月16日 21時) (
レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました！最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね！ (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑多おむらいす | 作成日時：2019年11月6日 23時
