本当の彼 ページ41
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最初から、どれくらい経っただろう。
いつもの様に屯所に行って
話したり、キスしたり、痛い事もされた。
それでも、月日が経って、気づいたことがある。
今日も総悟の部屋にいるので
思い切って聞いてみることにした。
A「ねぇ、総悟」
沖田「あ?」
A「総悟ってキス以上の事はしないよね」
沖田「…」
そう、彼はキス以上の事はしてこない。
なので私は、挑発のつもりで
あの時の言葉を言ってみることにした。
A「総悟」
沖田「…何でィ」
A「真選組一の剣士と攘夷志士四天王の妹。
どんな子供が出来るのかなぁ?」
沖田「…!」
お、露骨に乗ってきた。
A「ふふ、気になるなぁ?
童〇くんには無理な事言ったかな?」
沖「あ?誰が童〇だって?
慣れてるに決まってんだろ」
A「ああ、そう?
慣れてるなら証拠みたいなぁ…」
沖「チッ、上等だ、やってやらァ」
…挑発乗りやすいなぁ…。
そう思っていると、総悟は
ゆっくり私の肩に手を置いた。
沖「…煽ったのはてめぇだからなァ」
そう言って私を押し倒す総悟の表情は
いつになく真面目なものだった。
その表情に私もおふざけを止めた。
沖「本気で言ったんだろうなァ?」
A「…うん」
沖「…今更嫌だっつっても止めれねぇかんな」
A「…うん…いいよ、止めなくて」
沖「……」
ゆっくり、着物に手を掛ける
総悟の手が、微かに震えている。
痛いことをしてくる時は
躊躇いもなく脱がせてくるのに。
A「…慣れてるんじゃないの?」
沖田「…はぁ」
総悟はため息を着くと
片手で顔を覆うように隠しながら行った。
沖田「慣れてる、なんて大口叩きやしたが
…生憎。姉上以外の女っ気のない
男世帯で過ごしてるただの芋侍なんでね
…こう言うのは、勝手が分からねぇ…」
A「…!」
沖「慣れたフリしてみても
実践となるとどうも怖気づいちまう」
A「…」
沖「…呆れたかィ?」
A「んーん、かわいいなって」
沖「可愛くねェ」
きっと、この、弱々しい彼が
意外にも、本当の総悟なのだろう。
というわけで、その弱さに漬け込んでみる。
A「じゃあ、総悟が脱いでよ」
沖田「…。…は?」
ポカンとする総悟を私は逆に、押し倒した。
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由麻(プロフ) - Omayuさん» おっと、本編から適当に名前を入れてコピーしてきたのがバレてしまった笑名前は気づく限り直してみました!読んでいただきありがとうございます (2017年9月23日 1時) (
レス) id: 56f9823bdb (このIDを非表示/違反報告)
Omayu(プロフ) - ちょくちょく夢主ちゃんのお名前が「かな」になってますよ！とても面白いです！是非他の作品も見させていただきますっ！ (2017年6月27日 20時) (レス) id: fa9ac44873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由麻 x他1人 | 作成日時：2016年5月12日 1時
