【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第二十五訓 ページ27

あの、土方マヨネーズ死ね怪談事件から数日。






土方「酷ぇなオイ。これで何人目だ？」



沖田「えぇーと、十八人目でさァ」



『隊士の半分以上がやられてますね…何かに魘されてるっぽいですけど…』






怪談話の後を追う様にバタバタと隊士が倒れ、寝込んでしまったのだ。

一種の病気かなと思ったけど熱も無いし、特にこれといった症状は無いし。



強いて言うなら、怪談話に出てきた赤い着物の女…とやらを、上言の様に呟いている事だけど。






土方「冗談じゃねーよ、天下の真撰組が幽霊にやられて寝込むなんて…恥ずかしくて口外出来ねェ」



近藤「トシ、俺は違うぞ！マヨネーズにやられた！」



土方「余計言えるか」



『でも幽霊って言ってもあの話はフィクションでしょう？それだけでこんなになるモンですかねー』



沖田「分かりやせんぜ、怪談で幽霊を呼び出したかもしれやせん」






とりあえず総悟の頬を引っ張っておいた。






『嘘はいけないよ、嘘は』



沖田「うそやふぁりふぁへん」



『……とにかく。隊士がこうなっている以上、今は何事にも警戒した方が良いのでは？？』






総悟から手を放し、


幽霊を警戒しよう派と
幽霊なんて居る訳ねぇだろ派で


言い争っている近藤さんと土方さんを振り返る。






土方「まァ、警戒しとくに越した事ァ無いが…」






土方さんが渋々と言った感じで頷いた。



そこに。






山崎「局長ォ！連れて来ました！！」



近藤「おぉ、山崎、御苦労！！」






山崎が向かって来た。その後ろから影が三つ。






『…？どちら様だい？』






…………その影がこちらへ近づいてこれば、段々とその外見が見え始める。

彼等彼女等は、サングラスを掛けてる人と眼鏡かけた人と包帯ぐるぐる巻きの人と……明らかに怪しい三人組だった。が、その中でも私が気になったのは……包帯の人。





…………んん？んんんん？






『……君、包帯外してもらおうか？』






少し気になり、その人に近付く。ぐっと距離を詰めれば彼はびくついた様に肩を震わせる……が、それよりも。






「え、えっと…？」



『包帯は私のアイデンティティなんだよね。キャラ被るんだけど？』



「えっ、あっ、その……(面倒くさっ)」



『てかこの人達誰です？？』



「今更かよ」










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