【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第十一訓 ページ13

真選組は位置取りなどで大変そうだったので銀時君と一緒に桜を見上げた。





『ところで知ってるかい？』



銀時「んあ？なんだよ」



『桜の木って耐久度が高いらしいんだよねぇ。人一人支えられる位の！』



銀時「え急に話しかけてきてそれ！？首吊る気満々？！」



『知ってるなら話は早い！銀時君、手頃な椅子とか持ってない？それか私の体を持ち上げて欲しいんだが』



銀時「辞めて共犯にしないで！！お前真選組の所で自 殺止められてんじゃないの！？」





すると、その時。



＿＿＿＿ザッ、ザッ、と後ろから足音がした。





「銀さんと…あら、！Aちゃん！Aちゃんもお花見？」





振り向くとそこには妙ちゃんと神楽ちゃんと、白いフワフワのデカイ犬が。あと新八君。





『おや妙ちゃんと神楽ちゃん！奇遇だね！相変わらず今日も可愛らしい！』





私は女子二人に向き直って満面の笑みを浮かべる。今日も可憐さと美しさをバランスよく兼ね備えた二人だ、是非とも心中して欲しい。





神楽「A、久し振りネ！！クソサドに何かされてないアルか？」





……ん？心配してくれるのは嬉しいけどクソサドって誰？あ、分かった沖田君だな？あの生意気な感じ多分サドだ。多分沖田君だ。





『私は大丈夫さ！心配してくれて有難う神楽ちゃん』



妙「元気そうで良かったわ。あ、そういえば私お花見用に料理作ったの。良かったらだけど……Aちゃんもどうかしら？」





……え？妙ちゃんの手作り…てことは女の子の手料理？





『頂くよ！！』





即答し、レジャーシートを敷いて万事屋の皆と妙ちゃんが持っていたお重を囲む。蓋を開けると……






＿＿＿＿＿＿パカ、







そこに入っていたのは………黒いナニカ。





銀時「こ、れは…」



妙「私卵焼きしか作れないの…ごめんなさいね？」



銀時「卵焼き…？焼けた卵じゃなくて？」





固まる銀時君と神楽ちゃん。一方で私は迷わず箸でソレを掴み、口に放り込んだ。





銀時「え何してんのお前！？早まるな！？」



神楽「大丈夫アルか！？」



『？』






＿＿＿＿ジャリッ、ジャリジャリバキッッ！！







銀時「馬鹿っ！何か食べ物から出ちゃいけない音したぞ…お前大丈夫か？？腹痛くなってねえか？」



『……美味しいね！』



妙「ほんと！？」



「「「ええええ！？！？」」」





私の回答に万事屋の三人が叫ぶ。何か意外な事でもあったのだろうか？





『個性的で癖になる！それに美人な妙ちゃんが作ったものだし、美味しいに決まってるよ！』





取り敢えず意に介さずにこりと微笑んでおいた。









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