【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第三十五訓〜星海坊主編〜 ページ40

何の変哲もない日常、その一つ。



いつも通り見廻りという名の甘味処巡りから帰ってくるといつもと違う景色が視界にちらりと写った。






沖田「星海坊主？何でィそりゃ」


「ンな事も知らねーのかよ沖田さん。常識よ常識」


「ちょ、俺にも見せてくれィ」


「アレ？？アレがそうなの？？」


「ちょっ、押さないで下さいよ。」


「くさっ！誰か臭いぞ脇洗え」






とある部屋の前で数人の隊士が集まっていたのである。後ろから見ると団子状態でウケる。






『皆どうかしたのかい？』



「あっ、Aさん！何でもあの星海坊主が来てるらしくて」



『星海坊主？誰だい？有名人？？』






郷に入っては郷に従えなのでノリノリで混ざり襖の中を覗いてみる。中には、布で全身を覆った人と近藤さんが居た。






「奴は早い話“えいりあんばすたー”という者ですよ。第一級危険生物を追い駆除する宇宙の掃除人です」






宇宙の掃除人か…初めて聞いたな。






「奴はその中でも“最強”と謡われる掃除人であちこちの惑星国家の政府にも顔が利く大物です。数多の星を渡り数多くの化け物を狩ってきた男、ついた仇名が星海坊主……生ける伝説ですよ」






つまり凄く強い、と。とりあえず……






『長文ご苦労様』



「えっ、そこ？！でも有難う御座います！！」



『でも何でそんな有名人が此処に？惑星を渡っているのなら地球に滞在するのは珍しいんじゃないかい？』



「そうなんですけど……何でもえいりあんが江戸に逃げ込んだらしいとか」






えいりあんかぁ…なんか外見ぐろてすくっぽいし関わりたくないな、ヤダヤダ。






『ふむ、えいりあんばすたーか…強いね、天人っぽいな。意外と神楽ちゃんと同じ夜兎だったり』



沖田「クソチャイナの？あァ、そういやアイツ天人でしたねィ」



『総悟、神楽ちゃんは私の友達だから好きでも絶対にあげないからね？？』



沖田「心配しないで下せェ、あんなチャイナ好きになりやせんし気に入ってる奴は別に居るんで」



『え、誰だい？？美人？紹介して？』



沖田「紹介も何もアンタが一番知ってやすけど」






……は？？誰？？私が一番知ってる？






『妙ちゃん？春ちゃんかい？…いや、桜ちゃんかもしれないな…それとも紅葉ちゃんか…刹那ちゃん？杏樹ちゃん？椿ちゃんか凪ちゃんか……！あっ、梢ちゃんか！』



沖田「全員違いやす」



『嘘！？！』










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