【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第三十訓 ページ32

すると銀時君と土方さんに向けられる冷たい目。アレだね、私とは違っていい大人が何やってんだって目だねアレは。ウケる。






神楽「ハッ、ムー大陸でもマヨネーズ王国でも何処でも行けヨくそが」



「「何だその蔑んだ目はァァ！！」」







＿＿＿＿＿＿すると。







神楽「ん？」



『＿＿＿＿＿ぁ……！！！』






二人の後ろに………ふっと現れる女の人の影。


髪の長い、影の深い、天井からぶら下がる様にして二人を見る女の人が。目玉がぎょろりと二人を捉えていてその姿は正に……





怖すぎねぇか＿＿＿＿！？！？！？





それに失礼かもしれないが美人じゃない！！！






新八「ぎゃああああああ！！！！」



沖田「A、行きやすぜ」



『ぅわっ！』






腰を抜かしそうになって足がすくむ私を総悟が姫抱きして、新八君と神楽ちゃんと一緒に走ってその場から逃げた。


……なんてこったぁ。










＿＿＿＿＿＿バタバタバタッ、！！！










新八「みっみみみ見ちゃった！！！ホントに居た！ホントに居た！！」



神楽「銀ちゃぁああん！！」



『総悟、降ろしてもかまわないんだけどな！？』






私を姫抱きにしたまま走っている総悟。いや野郎に醜態を晒すとか拷問なんだが！？






『総悟聞こえてるかい？降ろしてくれないかな』



沖田「落とすぞィ」



『このままで』






……ていうかクソ怖かったんだけど？何あの女性顔が影ってる影ってたよね？！怖かったよ本当に失礼だけど美人じゃ無かったしさ！？いやそれより逆さまだった怖い！！






『あっ！！土方さんと銀時君は……』



沖田「奴等の事は忘れろィ、もう駄目だ」






うわ、二人可哀想。








＿＿＿＿＿＿ドォン！！！








『えっ、』






その瞬間、襖が吹っ飛んだ。丁度あの女の幽霊が出た部屋のものだが……これは？







＿＿＿＿＿＿ドドドド……！！！







後ろを振り返って見ると、そちらからは銀時君と土方さんが全速力で走ってきていて……切り抜けてきた！？すごっ！？と思ったのも束の間。







『アレ…？待って？？せ、背中……』






二人の背中……な、なんか先程の女性背負ってるゥ！！？なんか引っ付いてない？？こっち睨んでない！？無理無理怖い！！来ないで！！






新八「うわばばば！！！！」



『二人共来ないでくれないかな！？』











ー

第三十一訓→←第二十九訓

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す