【銀魂】空から女の子が降ってきました。

第二十三訓 ページ25

そよ「その…」






すると、申し訳無さそうに姫様が言った。






そよ「その服真撰組の方ですか？っごめんなさい、兄上様方に言われて私を探しているんですよね」



『まあそうですけど……どうやらまだ帰りたくないご様子ですね』



そよ「……ごめんなさい」






………うーん、此処で連れて行くのは可哀想だね。城下を随分と満喫していた様だし…何より可愛い女の子にこんな顔はさせたくない。






『じゃあ姫様。今日一日だけですが…友達として一緒に遊びましょうか？』






私がそういうと、そよ姫様は凄く驚いて「えっ？！」と叫んだ。






そよ「でも、警察の方では？」



『私は幕府とか、そういうの興味無いんですよ。可愛い女の子の為なら喜んで共犯になりましょう』






ニコ、と姫様は笑うと目を見開いた後顔を赤くした。初心で可愛いなぁ。






神楽「そうヨ！Aはそこらに居る税金泥棒とは全然違うネ！！」






うん。そして相変わらず神楽ちゃんは癒されるね。






『よし。じゃあ、行…』



土方「オイお前…何職務放棄してんだ？」






……あ。鬼の副長の声がした。






『………これはこれは、こんにちは〜〜土方さん。』



そよ「っあ…」






って、あーあー。そよ姫様ったらまた悲しそうな顔に戻ってしまった。






『てなわけで神楽ちゃん、宜しく。頼めるかい？』



神楽「御安い御用アル！！」






と、そこでそよ姫様を抱えて神楽ちゃんがすぐそばの建物の屋根の上へ飛び上がり、逃げ始める。






土方「…………おいA、退け。減給すっぞ」



『大丈夫ですってぇー、ちょっとすれば戻って来ますよ』






そよ姫様と神楽ちゃんがまた会おう、って約束でもして帰って来るんじゃないかな。


姫様は自分の位とか、理解している様だったし。






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そして案の定、姫様は戻ってきた。






山崎「副長ォ！姫様帰って来ました！！」



土方「すぐにお連れしろ！！！」






そうして、江戸城へと帰る途中で。






そよ「あ、あの！Aさん！！」



『あれ、姫様。どうしました？』



そよ「また……遊んでくれますか？」



『！……えぇ、勿論。お友達になりましょうか』



そよ「！はい、有難う御座います！じゃあまたっ！！」






私に一人、可愛いお友達が出来た。










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