朔間兄弟の姉は吸血姫３【あんさんぶるスターズ】

ありがとう ページ26

零「…」


真緒 ヒソッ「凛月がいるのにあんなに静かなの珍しいな？朔間先輩」


凛月「ん？そう？…実際のところ、俺よりAのことをよく見てるよ。兄者は。自分では気づいてないみたいだけどね」


真緒「え？」


凛月「…兄者は、Aのことが」


あんず「みなさんっ！！！！！！！！」


零「む？嬢ちゃん…？？」


あんず「A先輩がっ私を庇って崖から落ちちゃってっ…！！」


真緒「なっ…！？」


凛月「行こう」


あんず「で、でも懐中電灯はもう切れちゃったから周りが見えなくて」


凛月「俺が」


零「我輩が行ってこよう」ダッ


真緒「…はや……」


凛月(…いつも、Aのためなら動くんだ)






「あーあ……あとどれくらいかなぁ」


夜だし別に元気だから良いんだけど…


「…一人は、ちょっと寂しいかも」


そういえば、昔にもこんなことあったなぁ


確か…押入れで遊んでたら、りっちゃんと一緒に出られなくなって


なんだか面白くてりっちゃんと二人で笑ってたら、零ちゃんが見つけてくれた


すごく汗をかいて、走って探し回ってくれた…


「………会いたいなぁ」ボソッ


零「A！！！！！！！！！！！」


「…え？」


零「そこにいるのか…！？待ってろ、今行く！！」


「……零」


いつからかおじいさんのようになってしまった


理由は分からない


ただひとつ、私が君を守れなかったんだってことは分かった


「……来てくれて、ありがとう」

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