親友？好き？ ページ3
泉 ムスッ「……」
「ね、ねえ、泉くん…？何を怒ってるの…？」
泉「…別にぃ？」(…俺の定位置をあんな奴に)
「…ねぇ、泉くん。【親友】って、なんなんだろうね」
泉「はぁ？」
「…よく、親友には、なんでも話せるって言うじゃない？…でも、大切だからこそ、話せないこともあるんじゃないかなって、私は思うの」
泉「……あんたは、俺が一人になっても、一緒にいてくれる？」
「…？当たり前じゃない」
泉「じゃあ、俺が泣いてたら、一緒に泣いてくれる？」
「っ当たり前よ！！！泉くんを泣かせる人がいるのなら、私は許さない…！！」
泉「そういうことなんじゃ、ないのぉ？」
「…え？」
泉「…俺だって、あんたが泣いてるのは嫌。なんでも話せるわけではないでしょぉ。ただ、その人が隣にいて幸せかどうかでしょぉ」
「……！…えへへ、じゃあ、泉くんとは親友だね」
泉「うわ、最悪」
「！？酷い！！！！自分から言ったのに！！！！」
「嵐くん！これ、どう？」
嵐「あら！ゼラニウム？」
「うん！！花言葉は尊敬」
嵐「！…調べてくれたのねェ。ありがとう！これにするわァ！」
「！良かった…！！！」
好きな人に好きだと言える嵐くんは凄いと思う
…私は、あの子に……ジュンに、面と向かって好きだと言ったことが一度でも会っただろうか
「…考えたくもない」
嵐「お待たせ！Aちゃん…！！じゃあ、行きましょ！！」
「…うん」
嵐「…？顔色、悪いわよォ？何か悩み事？アタシでよければ、相談に乗るわよォ！乙女の悩み事ね！」
「え…あ、ううん！！大丈夫……！！！…ただ、私は【好き】なんて、ほとんど言ったことなかったなって思っただけだから」
嵐「…ふむ。まぁ、軽はずみに好きって言う人よりよっぽど良いと思うわよォ？」
「…そうかなぁ」
嵐「…Aちゃんが今、言わなくちゃいけないって思った時に言えばいいのよ。フフッ。Aちゃんに好きなんて言われる幸せ者は誰なのかしら！」
「あはは………うん、ありがと。嵐くん。ちょっと、落ち着いてきた」
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作者名：Kananan | 作成日時：2018年2月11日 13時
