朽ちる ページ19
“私”という存在はとうの昔に滅び、朽ち果てました
「……はぁ…」
泉「A」
「泉……こんにちは、今日は休日ですが…泉も学院に何か御用が？」
泉「…別にぃ」
「…ゆうちゃん、泉のこと嫌いなわけじゃないんですよ」
泉「……そう」
「ただ、あなたがやりすぎなだけです、忠告は、何回もしました…『Knights』を守らなければならないという使命感を負うのは勝手にしてください…でも、そのやり方を謝らないで」
泉「…分かってる」
「泉の“分かってる”はあてにならないことが分かりましたからね」
泉「はぁ！？じゃあどうしたら良いわけぇ！？」
「だから、私が見張ってます、いつまでも」
泉「……こわ」
「ふふっ、まぁ、ストーカー行為はしませんよ、あなたじゃないので」
泉「うるさいなぁ、分かったって」
凛月「ちょっと、Aと仲良く話さないでよ、そこ、俺の席だから」
「！りっちゃん…ああ、なるほど…今日は『Knights』の活動日なんですね？」
嵐「そうよォ、Aちゃん！今日も可愛いわねェ」
「ありがとうございます、嵐」
司「！！おっお初目にかかります！！お姉さま！」
「…えぇっと…朱桜 司君ですよね？…初めまして、これからよろしくお願いします」
司「！はい……！！天祥院のお兄さまがおっしゃった通り、凄くお綺麗な方ですね…！」
「………“アレ”の名を出さないでください」
嵐「……？」
司「え…？」
凛月「……」
泉「…はいはい、やめやめ……ほら、A、あんたも用事があるんでしょぉ？」
「…はい、そうですね、では、また」
司「お姉さまの気を害してしまったでしょうか…」
凛月「Aの前でエッちゃんの名前は出さないほうがいいよ〜」
嵐「…アタシ、あーんまり学院に興味がなかったから…何があったのか知らないんだけど…泉ちゃんたちは知ってるみたいねェ」
泉「…目の前であいつが崩れていくのを見たからねぇ」
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作者名：Kananan | 作成日時：2017年12月28日 18時
