私の方がモテるけど【青葉城西】

36 疑問(1) ページ42

菅原side




『今日1日、烏野のマネージャーを担当する
彩瀬佳奈子です。何かあったら遠慮なく
私に言ってね』


烏野｢｢よろしくお願いしゃーっス！｣｣


大地の号令で、全員一斉に頭を下げる。


今日の烏野のマネージャーは、
俺たちが1年の頃から面識のある彩瀬ちゃんだった。


｢彩瀬ちゃん、今日はよろしくな！｣


『あ、菅原くん！よろしくね〜！』ﾆｺｯ


(うっ、美女の笑顔は目に悪い…………)


彩瀬ちゃんは、あの清水ですら
隣を歩くのを躊躇うくらいの美人だ。


しかもフレンドリーだから、ライバル校である
烏野の俺たちとも、すぐに仲良くなった。


澤｢今年の1年、変わったヤツばっかだけど
みんないい奴らだから、面倒見てやってくれな｣


『ふふ、任せて！青城(うち)に比べれば、
烏野なんて全然手がかからない方だから！
それに烏野には、頼もしい主将がいるし、ね？』


澤｢っ！そ、そうだな………！｣


(あ、あざとい！)


大地を赤面させるなんて、流石彩瀬ちゃん。


東｢彩瀬ちゃん、可愛いよなぁ〜………｣


｢なんだよ旭、彩瀬ちゃんのこと好きなのかぁ〜？｣


東｢すっ?!そ、そういうんじゃないけど…………！｣


まあ、旭が言いたいことは分かる。


彩瀬ちゃんには、何というか、
人を惹きつける魅力がある。


異性としてというよりも、人として
他の人には無い何かを持っている、みたいな？


東｢働き者なんだろうなぁ、あんなに
ボトル抱えて…………｣


｢そうだな…………って、んん？
いち、にぃ、さん…………｣


東｢どうした？スガ｣


｢なんか、多くない？ボトルの数｣


どう見ても、彩瀬ちゃんが持っている
カゴの中に入っているボトルは12本以上ある。


東｢あ、ほんとだ。2倍くらいあるかも｣


｢……………？｣

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