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段々減ってきた下校中の生徒の間をすり抜けながら走った。少しずつ息が切れてきて横っ腹が痛くなってくるが、これ以上ぺんちゃんとしにちゃんを待たせられない。自分の身体に鞭を打って走る。
道端の塀に腰掛ける2人が見えて、『ぺんちゃん！しにちゃん！』と切れ切れの息を集めて呼んだ。2人ともぱっと顔を上げて私の姿を見つけると、競うようにこちらへと駆け寄って来る。
「もー！遅い！！」
「待ちくたびれたんですけど！」
『ご、ごめ…』
肩で息をしながら謝れば、そのまま両側から腕を組まれる。「はいっレッツゴー！」と元気なぺんちゃんの声に合わせて、しにちゃんも「おー！」と声を出し、私は2人に引き摺られるように歩き出した。
目当てのドーナツ屋さんに行く間中、2人に挟まれながら歩いた。息も絶え絶えだった私に合わせてくれたのか、ゆっくりとしたペースで私達は進んだ。
主に聞き役に回りながら2人の話を聞いていれば、駅前に辿り着く。そこにはぺんちゃんの言った通り、ファンシーなドーナツ屋さんが新しくできていた。
ぺんちゃんを先導に中に入ると、自分達と同じように制服姿の女の子達が多くいた。普段、バイトでカフェには居るが、こうしてお客側として可愛らしいお店に入るのは久しぶりで、なんだか気分が高揚してくる。
やはり友達との寄り道は女子高生の醍醐味だと、そう思った。
空いていた3人席を無事に見つけ、そこに座る。買ったドーナツを広げれば、テーブルの上が一気に可愛くなる。
私は早速、苺チョコのを手に取って食べた。チョコが甘酸っぱくて、生地もふわふわで美味しい。rêverieにはドーナツのメニューは無い。こんなにもバリエーション豊富にできるものなら、店長に頼んでみるのもありかもしれない。
食べながら1人でふむふむ考えていれば、ぺんちゃんが口を開いた。その手にはカスタードのドーナツが握られている。
「それにしてもA、遅かったね」
『や〜、色々あって…』
「誰に出すプリントだったんですか？」
『赤苅先生だよ』
そう言うと、2人とも不思議そうに目を瞬かせた。
彼女は基本的には温厚でゆるい性格をしている。課題を遅れて出す時だって、特に小言もなく終わらせるのが普通だ。それを2人も知っているからこそ、驚いているのだろう。
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ぽんず(プロフ) - しろさん» コメントありがとうございます！そうですよね…「お父…様、？」とすぺきゃをかましましたよ…。やっぱり別派生からお名前拝借するのアリですよね…。一から考えるよりお手軽で。ご提案助かります😊🙏 (2月25日 10時) (
レス) id: 97349c3877 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 分かります分かります！私もあの一言で数分ほどフリーズしていました…登場してもしなくてもお話は美味しいのですが、もし登場させるのなら他の方が仰っているようにお名前だけㅁ兄鬼やwr式等の動画から拝借するのはどうでしょう？ (2月19日 1時) (レス) @page30 id: b1c40a48ed (このIDを非表示/違反報告)
シユ(プロフ) - いつも楽しく見ております!一つ提案なんですが出す場合は名前がご本人様とお嬢様で被ってしまうので名前だけwr式のどれかから貸りるもしくは新しく作るというのはどうでしょう?性格はもちろん普段のご本人様達で構いません。出さない場合ももちろん素敵だと思います! (2月18日 11時) (レス) id: 22aa8623f5 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 私は出しても構わないと思います！！それにぽんずさんが出したいならぽんずさんの作品なので好きなようにして良いと思います！！！🥂✨ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
雨蛙(プロフ) - お嬢様の百合ゆりしい世界感を保つのも素敵だと思いますわ！ (2月18日 10時) (レス) @page30 id: 41dac67fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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