【鬼滅の刃】鬼を愛した少女【鬼舞辻無惨】

弐拾壱 ページ22

『お、男......？？』



善｢.....｣



『随分男前な...顔だね善子...？』



善｢...まさかこんなことでバレるとは...｣



声がちょっと低い！こっちが地声？えめっちゃめちゃイケボじゃん声だけで飯食えるよ



善｢騙しててごめん。俺の本当の名前は善逸。男だけど、ワケあって女装して京極屋にいるんだ。A、このことはどうか内緒にしてて貰えないかな...？｣



『女将さんにも、蕨姫花魁にも？』



善｢...うん｣



ああ。なんとなくわかってしまった



『ワケありのワケは...教えられない？』



善｢ごめん...｣



この子は多分



『わかった。もう何も聞かない！』



善｢！ありがとう...！｣



｢鬼殺隊｣なんだ。最近潜入調査してる隊員がいるって無惨様が言ってた。そのうちの1人ってことなんだろう多分



善｢あ、じゃあ俺そろそろ仕事に戻るね。また一緒におやつ食べようね！｣



『うん！頑張ってね！』



善逸はすたすたと部屋を出ていった
あぁ...あの子は私の敵だ...
善逸は優しそうな子だった。もっと一緒に美味しいもの食べたかったな



『あーあーあー！らしくない！こんな涙が出そうなんてらしくないぞ私ィィィー！！！！私は！堕姫お姉ちゃんと妓夫太郎お兄ちゃんの味方だからぁぁぁぁあ！！絶対そこは違わないからー！！！』



堕｢Aがすごい可愛いこと言ってる！私もAがだぁぁぁぁあいすきよおぉぉぉぉ！！！｣









その日の蕨姫花魁は、常連でも見たことの無いほど上機嫌だったという...

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