オオカミくんには騙されない

______ 私だけの王子様 ページ44

《 4人目の男子 》




______いっちゃん



やって来たのは...









______A。




A「緊張する...」


ふぅ、と胸に手を置き心を落ち着かせるA。



A「うーんと...初めて会った時からいっちゃんのことが気になってて、最初は全然話せなかったけど、猫カフェでやっと話せて笑」


いっちゃん「...」コクコク


A「いっちゃんといる時が1番一緒にいて楽しくて、1番素の自分を出せました。気付いたらいっちゃんのことが好きになっていました。
お友達からでいいので、よろしくお願いします。オオカミくんじゃありませんように」



手を差し出すA。


いっちゃんが風船を持った手を伸ばす。



果たして、いっちゃんはオオカミくんなのか_____







スッスッ_____


Aの元に近付くいっちゃん。



A「えっ...いい、の？」


いっちゃん「...」コク




Aの手に風船が渡った。


告白は成功。




いっちゃん「俺はオオカミくんじゃないよ。信じて選んでくれて、気持ち伝えてくれてありがとう。素直に嬉しかった」


A「...うん笑笑」


いっちゃん「俺は...」


A「うん？」


いっちゃん「俺は、前に言ったかもしれないけど今まで恋をしたことがなくて...
正直、オオカミくん出ても恋は出来ないだろうって思っていて」


A「...うん」


いっちゃん「でも、Aが夏祭りで1人になった俺を気に掛けてくれた時なんか嬉しくって...
それでデートに誘って猫カフェ行った時、今まで知らなかったAの一面とか見れて、もっと知りたいなって思った自分がいて」


A「...えっ」


いっちゃん「どんどんデートを重ねていく内に、気付いたらAのことが好きになっていました。
友達からでもいいけど、俺は本気で付き合えたらいいなって思ってます」


A「...嘘、でしょ」


いっちゃん「本当だよ。


...A、好きです。
良かったら、俺と付き合って下さい」


A「こんな私で良ければ...よろしくお願いします」




______ギュッ



いっちゃん「一生大切にするって約束する」


A「うんっ...ありがとう」




《 いっちゃん × A♡カップル成立 》

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