オオカミくんには騙されない

______ 私だけの王子様 ページ43

《 2人目の男子 》




______リョウタ



リョウタの元にやって来たのは...









______れいちぇる。



オオカミの着ぐるみを着たリョウタの前に立つれいちぇる。



れいちぇる「...初めてリョウタくんに会った時から
私はリョウタくんが気になってて、途中揺らいじゃった時もあったけど、やっぱりリョウタくんが一番気になる存在です。
でも、お互いまだまだ知らない所も沢山あるだろうし...お友達からでいいので、よろしくお願いします。オオカミくんじゃありませんように」



手を差し出すれいちぇる。


風船を持つリョウタの手がれいちぇるの前に伸びる。



果たして、リョウタはオオカミくんか______







れいちぇる「っ...」


風船はれいちぇるの手に渡ることなく、空へと飛んで行った。



リョウタはれいちぇるに手紙を渡してその場を立ち去った。




《 れいちぇるへ
僕には一流の俳優になりたいという夢があります。
そのために表現力を身につけたいと思ってオオカミくんを引き受けました。
騙すことは本当に心が苦しくて、れいちぇるがりゅうとくんに行った時はホッとしている自分もいました。
最終的にこんな形で終わらせてしまって傷付けてしまって本当にごめんね。
お互い夢に向かって頑張ろうね。》




れいちぇる「...うっ泣」



静かに泣くれいちぇるの姿はどこかスッキリしたようだった。







《 3人目の男子 》




______かずま



かずまの元にやって来たのは...









______かれん。




かれん「...どうしよう」


緊張の面持ちでかずまの前に立つかれん。




かれん「えっと。
かずまくんは、最初はクールな感じだったから変に緊張しちゃって...でもいざ話してみると明るくて優しくて王子様みたいで。だから、オオカミくんかなって不安になっちゃう時もあったけど...でも、かずまくんじゃないとかれんはだめで、かれんの王子様はかずまくんだけです。
...オオカミくんじゃありませんように」




手を差し出すかれん。


風船を持つかずまの手がかれんの前に伸びる。



果たして、かずまはオオカミくんか______







かれん「...えっ」



かれんの手に風船が渡った。


告白は無事成功。



かずま「...オオカミじゃないって。信じて選んでくれてありがとう。俺のお姫様はかれんだけだよ。大好き」



_____ギュ



かずまがかれんを抱き締めた。



かれん「かれんも大好き」


かずま「知ってる笑」




《 かずま × かれん♡カップル成立 》

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