White salt boy 2 (ページ2)

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reo side

最近、何もかもが上手くいかない。

ダンスも、演技も...もちろん恋も。

俺がAと涼太くんの関係を誤解したあのリハの日以来、Aとは一言も喋っていない。

まあ...自業自得ってわけだけど。

隼「玲於～～ドライヤーどこある～？」

いつの間にかお風呂から上がった隼が洗面所から顔を覗かせていた。

玲於「左の棚んとこ」

隼「あったあった！ありがと！」

俺と隼はスクール時代からの仲で、よくお互いの家に泊まったりしている。

それで今日は隼が俺の家に来ているわけだけど。

隼「お風呂気持ちよかったぁ！！」

秒で髪の毛を乾かし終えた隼がリビングへ戻ってきた。

隼「んじゃ、カンパーイ！」

玲於「乾杯。」

ビール片手におつまみを口に運ぶ。

隼「このターキー旨くない？」

玲於「んな。」

たわいもない話をしながら、ふと点いていたテレビに目をやると

玲於「！！」

画面には女優としてのAが映っていた。

普段の姿からは想像できないくらいケバいメイクをして、男を誘惑するキャバ嬢の役。

ハンパなく似合っている。

玲於「A...」

俺は隣に隼がいることも忘れ、しばらくドラマに熱中していた。