White salt boy 2

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reo side


〜♪


エンドロールが流れ、ドラマは終わった。



体が...熱い。


Aのシーンは色っぽいものばかりで、もちろん俳優とのキスシーンもあった。



...こんなの聞いてない。




隼「玲於？ドラマ終わったけど」


玲於「あ、ああうん。」


隼「やけに熱中してたね笑」


玲於「当たり前じゃん。好きな奴のドラマくらい。」


隼「！！！！！」


玲於「何？」


隼「いや、珍しく素直だなぁって...」



珍しく素直、か。


玲於「...」


隼「Aの前でもそんな風に出来たらいいね笑」


玲於「それは無理」




好きな奴の前で素直になるとか俺には到底できっこない。



それが出来る涼太くんは、いい意味でも悪い意味でも羨ましかった。


顔もカッコよくて、歌も上手くて、演技だって出来る。


そんな “ 完璧王子 ” に俺が勝る所なんてせめてものダンスくらい。


リッキーがいなくなろうと、俺に勝ち目なんてなかった。




玲於「...Aは俺のことなんて眼中に無いよ。」


自分でそう言って悲しくなったのも束の間。



隼「そんな弱気になってどうすんだよ！！」


突然隼が声を張り上げた。



玲於「弱気って...隼は何も分かんないくせに。」


隼「分かってないのは玲於の方だよ！！



...Aのこと見てるようで見てないんだね、玲於」



玲於「は？」



“ 見てるようで見てない ”


その一言に俺はカチンと来た。

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