27話 ページ28
今日は10月31日。ハロウィンだ。皆今日はどこか
浮き足立っており、街のどこもかしこも騒がしい
だが1部の人間は違う。空気は殺伐としており覚悟
を決めたような顔で同じ所へと一直線に向かって
来ている頃だろう。
私は皆より一足先へ抗争場所へ向かい、不良の視線
を感じながら速やかに瓦礫の上へと座った。
「オイオイ、お嬢ちゃん見学か？ここはお前みた
いな奴が来るとこじゃねぇぞ？」
早々絡まれた。こういう場で1人でいると絶対悪い輩
に絡まれるんだよ。はぁ、と溜息して無視を決め込む
「あぁ？無視とはいい度胸だな、表出ろや。」
『…………関係者なので。一応、マイキーの側近みたい
な立場でいるので傍観者として参加します。』
「マイキーの側近だァ？それがこのガキか？
東京卍會は弱ぇ女を連れて行動するんだな！」
輪の中心っぽい男がそういえば周りの輩も下品に
笑い出す。あぁ嫌だ。何か言い返したいけど何を
言っても馬鹿にされる気がする。
それに、男集団相手に拳1つで挑むなんて勝敗はや
る前から決まっている。
「あ、アレマイキーの
突如、呑気な声が近くから聞こえてくる。
「何言ってんの兄ちゃん、こんな所に居るわけ…
本当だ。」
兄ちゃん？辺りを見渡すと、私が座っている瓦礫
の山のもう少し上で座っていた男2人組が此方に
近づいてきていた。
三つ編みの髪の方はニヤニヤとしており、もう1人の
派手な2色髪は真顔で近づいてきていた。誰だ？
思わず後ずさると2人組は私の横を通り過ぎて不良
集団と向かい合った。
『え、……と？』
「馬鹿だなぁ、お前ら。マイキーのヨメに手出すな
んて」
と三つ編みが笑う。
「あまり突っかからねぇ方がいいぞ。マイキーに
ボコされてぇならその女好きにしても良いと思う
けど」
と2色髪。あ、この人眼鏡かけてる。お洒落だな
「は？このガキ、マイキーのヨメだったのか！？」
「おい、やべぇぞ。今までマイキーのヨメに手出した
奴は全員返り討ちにあってるって噂が､､､､」
初耳なんですが。というかそこまで私他の人に手出さ
れた事ないけど、ほんとにただの噂じゃない？
私が何か言おうとしたが、その前に集団はそそくさと
遠くに移動してしまった為、その場には男2人組と私
が取り残された。
『あの、ありがとうございます。』
「ん？いーよ、俺ら主役が中々来なくて暇してたし」
三つ編みの人にに笑いかけられた。意外と優しい人？
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作者 - ロキロカさん» ありがとうございます泣！読者様からのコメントは作者のモチベに繋がるのでとても嬉しいです！ (2021年8月20日 18時) (
レス) id: 708145775c (このIDを非表示/違反報告)
ロキロカ - この小説大好きです！これからも更新頑張って下さい(*^o^*) (2021年8月20日 17時) (レス) id: b7f1a55b66 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年8月20日 0時
