[太宰治] =畏怖の定意義。 ページ14
「太宰幹部･･････彼は何を考えているのかさっぱり分かりません。
寧ろ、少し怖い位です･･････」
「太宰だぁ? 彼奴の事なんざ、理解出来る奴なんているのかよ?
･･････出来た奴には、賞金でもプレゼントしたいぜ」
太宰幹部、という人を聞くと何時も“変人”という意見ばかり聞く。
どんな人なんだろう。
私は、ずっと疑問に思っていた。
けれど。
「大丈夫、痛くないかな?」
『は、ははははい!! い、痛くないです!! だ、大丈夫です!! 本当に本当に本当に本当に!!』
「ならば良いけど･･････」
ふふ、と笑いながら、私の左腕に包帯を巻いてくれている彼こそ、彼の有名な太宰幹部であった。
こんなに美人だなんて･･････聞いていない。
「･･････はい、出来たよ」
ぽん、と私の腕を軽く叩く太宰幹部。
『わぁ、太宰幹部、巻き方綺麗ですね･･････』
「私は何時も、包帯の御世話になっているからねぇ」
今も、太宰幹部の体は修理中の様。
首元には白いものが、チラチラと見え隠れしていた。
「あぁそれと、太宰幹部、っていうのは止めて欲しいなぁ･･････。
太宰さん、とかが良いかな」
『えっ･･････私みたいな身分で、その様に呼ばせて頂いても宜しいのですか?』
「勿論さ･･････私は、堅苦しいのは苦手でね」
『有り難う御座います』
早速私は、太宰さんと呼ばせて頂く事にした。
『太宰さんって･･････皆さんが想像しているのと、何か違って驚きました』
「え、どんなのがあったの? 聞きたいなぁ」
『･･････傷つきませんか?』
「大ー丈夫だよ･･････処分したりなんかしないよ」
『本当ですね? ･･････皆さん、口を揃えて変人、と』
太宰さんは一瞬きょとん、とした顔をすると、ぶっ、と吹き出した。
「あっはは、皆面白い事言ってくれるねぇ!!」
『そうですか･･････良かったです』
「それで?」
『え?』
「君はどう思ったの?」
すっ、と此方を見透した様な眼光。
戸惑いながらも、私は答えた。
『えとあの･･････何か、意外と優しいんだな、って･･････。
駄目、ですか?』
すると、ふるふる、と太宰さんは、顔を振った。
「駄目じゃないよ･･････
君だけが、知っている。それだけで、私は嬉しい」
私の頭にぽん、と手を乗せ、
「それじゃあ、また近いうちに」
それだけ言うと、彼は医務室から出ていった。
1ヶ月後、彼の直属部下になったのは、また別のお話。
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遥か彼方 - 面白いです！リクエスト大丈夫でしょうか？宜しければ、ニコライ・ゴーゴリの書いて欲しいです！お願いします更新頑張ってください！ (2021年6月23日 21時) (
レス) id: 584d470f98 (このIDを非表示/違反報告)
ＲａＲａ - この小説大好きです！ 双黒ヤバイですね すごく好きです 映画化いつでしょうね〜 (2017年5月6日 11時) (レス) id: 2e23b97e97 (このIDを非表示/違反報告)
大日如来 - 夏姫さん» 遅くなって申し訳ありません、出来ました…ちょっとアレンジ加えさせて頂きました!! イメージと違ぇ…と思ったら書き直しますので!! なんなりと!! (2017年2月13日 22時) (レス) id: 5b2b876263 (このIDを非表示/違反報告)
大日如来 - ありがとうございます^^ 名探偵コンビ良いですよね!! 20代後半万歳!! (2017年2月13日 15時) (レス) id: 5b2b876263 (このIDを非表示/違反報告)
龍胆ツクシ - あぁぁあああポオさん尊い…乱歩さんとポオさんとか俺得すぎる…ありがとうございます… (2017年2月11日 13時) (レス) id: 4636ddc446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大日如来 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Tcahkuayoa/?w=1
作成日時：2016年12月1日 1時
