34話 ページ36
アズールside
あの状態のAさんを置いて部屋を出るのはいささか不安であったが仕方がない。
寮生が寝静まってしんとしている廊下を靴音を鳴らしながら歩く。
ふとフロイドが呟いた。
フロ｢…ねぇ、どういうことだと思う？｣
アズ｢どうもこうもないでしょう……｣
ジェ｢ですが貰い物であるのが事実だとして、受け取って食べているということは彼が信用している人物ということになると思うのですが…｣
ジェイドの言うことは一理ある。
知らない人から貰ったものなんて受け取ったとして食べるまで行かないでだろう。
フロ｢…アイツ、いつもどっか行ってんじゃん。そこにそんな奴がいるんじゃねぇの｣
ジェ｢僕達が何を渡そうとしても受け取ってくれないのに……これは妬けちゃいますね。癪です。｣
アズ｢…ラムアさんに明日聞いてみるのはどうでしょう。信頼にあたる人物がいないか｣
フロ｢あ〜…そういえばAのことなんでも知ってるって言ってたっけ｣
ジェ｢ですが誰か分かったとしてどうやって会いに行きましょう？彼がおそらく使っているのは鏡です。どこに行っているのか分かりません｣
フロ｢そもそもラムアが知ってるとは限らないしねぇ｣
アズ｢かといってAさんが素直に教えてくれるとも思いませんしね…｣
……問題は山積みなようだ。
3人｢｢｢はぁ………｣｣｣
フロ(なんでこんなにオレイライラしてんだろ。つうかアレ渡したやつ見つけたら絞め殺す)
ジェ(本当に腹が立ちますね…どうすればあんな下劣な物を渡した人間を絞められるでしょうか)
アズ(気に入らない。自分達はダメでソイツならいいのか。クソ、絞め上げて後悔させたい)
僕達はAさんが大好きだ。例えどれだけ彼に嫌われていてもその気持ちは変わらないだろう。
彼が僕達が昔助けていた子であることは知っている。きっとAさんは覚えていないけど。
親愛
性愛
友愛
僕達が彼に向けている愛は全て違うものかもしれない。
それでも彼を手に入れたいと思っているのは皆一緒だ。
だからこそ
あのチョコレートを渡した人間を許せない。
どうやって見つけて絞めようか。
二度と朝日を拝めない面にしてやりたい
こんな歪な感情を
彼に見せたら引かれてしまうだろうか。
そんな一抹の不安を抱えながら僕達は部屋に戻った。
………明日から新学期だと言うのに
アズ(今夜は眠れそうにないな…)
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おはぎとだんご(プロフ) - 面白かったです。移行楽しみにしてます (2021年8月13日 14時) (
レス) id: 1cc5216453 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - 現在はこちらの新しいアカウントで作品を続ける準備をしております。タイトルは変わらないと思いますのでお話をある程度書きましたらまたこちらでお知らせいたします。作品ページにあります他の作品につきましても原作改めて作成中でございますのでお待ちください (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - こんにちは、、、お久しぶりでございます鴇です、、長らく更新停止してしまい申し訳ありません。実は機種変をしたのですがパスワードやら何やらを忘れるという大失態を犯しました、、 (2021年6月7日 4時) (レス) id: 30e34f0135 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - ふまさん» そうです、！続編へ移行するにあたり、最後のタイトルをいつも通りにするか悩んだのですが夢主くんの無意識に抱えている苦悩を表したいと思い、文字化けさせてあの文に致しました。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
鴇(プロフ) - カクテルさん» お返事遅くなってしまってすみません、楽しみにしてて下さりありがとうございます、！後日、続編に移行致しますのでそちらも引き続き読んでいただけると幸いです。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 1794e5cce6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴇 | 作成日時：2021年2月6日 20時
